
<その2>レース魂に火を付けたのは日刊スポーツ!?
夫婦で走ることが多いというまことさんと美樹さん |
シャ乱Qまことさんと富永美樹さん夫妻は5年前、千葉・幕張で行われたMTBの大会に出場した。結果は50組中で24位で入賞は逃した。ところが、幸運なことに12月24日の開催だったため「24位」に特別賞が贈られることになっていたのだ。思いがけずメダルをもらい、愛犬と一緒に表彰台に上ることができた。結果もそこそこで「頑張ればもっといけるかな」とまことさんは思いつつ、「大人になっても、運動会みたいな緊張感と達成感が味わえるなんて」と感激。レース出場も視野に入れ始めた。
まことさんがある日、「Mt.富士ヒルクライム」というヒルクライムレースを見つけてきた。富士北麓公園からスタートし、富士スバルラインを5合目の標高2305メートル地点まで上る。平均勾配は5・2%だが最大勾配は7・8%あり、距離は24キロと長く、決してやさしいコースではない。だが「どうせ上るなら日本一の山」(美樹さん)と、06年の第3回大会から今年まで4回出場している。
ヒルクライムレースは、ロードレースに比べ安全だ。全体のスピードが遅いし、自分のペースで走ることができる。「たとえ3000人がエントリーし、3000番、いや完走できないかもしれないけど、安全に頑張れるならチェレンジしよう」とまことさん。美樹さんは「長いけど、フロントギアが3枚あるし、クルクル回していればいつかは着くだろう」と参加への経緯を語ってくれた。
実は、この大会が美樹さんがロードバイクに乗るきっかけとなった。MTBに乗っていた美樹さんは、第3回、第4回と当然MTBの部に参加した。ところが、前を走っている自転車のタイヤを見ると「細い!」ことに気が付き、「走りやすそうだなぁ」とうらやましく思い始めた。
それまで美樹さんはロードバイクに乗れないと思っていた。腕の力がないし、前傾姿勢ができないと思っていたのだ。だが、MTBに2年乗って体力がついてきたのではと、ロードバイクに乗ってみた。「衝撃」だったという。「1回漕いだだけで、こんなに軽くてこんなに進むのか」と、まるで別の乗り物のように感じた。
ロードバイクで「Mt.富士ヒルクライム」を完走した美樹さん |
「Mt.富士ヒルクライム」に初参加したときの美樹さんのタイムは2時間28分。2度目は2時間11分。どちらもMTBだった。満を持してロードバイクで臨んだ3度目は2時間8分。意外に伸びなかった。「自転車が軽くなっただけではダメってことですね」(笑い)。だが第6回の今年は1時間51分と大幅にタイムが縮まっている。重めのギアでローラー台で練習し、試走にも2度行った成果のようだ。好成績を残したことはもちろんだが、自分の欠点を修正して楽しく走れることを考えることも、また楽しいと美樹さんは言う。「仕事以外でこんなに真剣に考えることがあるなんて…」。順位はともかく、自分に勝てたことで美樹さんは満面の笑みを浮かべた。
まことさんのレース魂に火を付けたのは、日刊スポーツの記事だった。
2006年11月13日付の日刊スポーツ「芸能面」 |
2006年の「ツール・ド・ジャパン西湖ステージ」に夫妻そろって出場し、まことさんはブービー、美樹さんは最下位だった。そのもようを報じた日刊ポーツの芸能面を見たまことさん。「このままじゃ終われない!」とローラー台で汗を流し、深夜に近所のお気に入りの直線コースへ行ってもがき続けた。その結果、翌年、まことさんはきっちりリベンジした。
2007年11月13日付の日刊スポーツ「ツール・ド・ジャパン特集面」 |
また、まことさんは「Mt.富士ヒルクライム」では最初は1時間52分だったが、昨年の大会では1時間28分と大幅に記録を伸ばしている。レース出場は目標にもなるし、記録更新は自分との闘いでもあり励みにもなる。1年前の自分に勝ったときの気分は爽快なものがあるだろう。
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