星陵の井出晃太郎(3年)が、男子スプリントを制した。

400メートルのバンクを2周して先着を争い、2勝先取で勝敗が決まる決勝。1回戦で、残り100メートルで相手をかわし先手を取る。続く2回戦では、残り300メートルから積極的に仕掛けて振りきった。対峙(たいじ)した静岡北の熊谷海飛(2年)に1勝も許さず、優勝。「重圧もあった中で勝ちきれて良かった」と、充実した表情で話した。

3月に出場した全国高校選抜では、同種目で5位入賞を果たした。高校最後の「総体」では、全国大会の表彰台が目標だ。来月18日からは、その切符を懸けた東海大会(三重・四日市競輪場)に臨む。

今夏には、県東部で東京五輪の自転車競技が開催される予定。競技への注目度が増している。井出は「日本では自転車競技はメジャーではない。自分たちも結果を出して、少しでも盛り上げられたら」と、力を込めた。【前田和哉】