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2001年のライスボウル

アサヒ飲料 52 7-0
21-0
7-0
17-13
13 法 大

アサヒ飲料、圧勝で初優勝飾る

<アメリカンフットボール:ライスボウル>◇01年1月3日◇東京ドーム

 アサヒ飲料が、圧勝で初優勝を飾った。アサヒ飲料は堅い守りで法大のミスを誘い、エースRB中村多聞(31)を中心としたランプレーで圧倒。7TDを奪い、1984年度の第38回大会で日大が記録した最多得点53に迫る52得点で学生王者の法大を粉砕した。これでライスボウルは社会人チームの5連勝(通算10勝8敗)。最優秀選手に選ばれた中村は試合後、今季限りの現役引退を表明した。

 現役最後と決めた舞台で中村は暴れ回った。第2Q5分58秒に10ヤード、同9分33秒には12ヤードを駆け抜け、試合を決定づけた。とどめは第4Q開始直後の残り1ヤード。98キロの巨体が宙を舞う豪快なダイブプレーで3本目のTDを決めた。「どんな風に勝って、トロフィーをもらうかの勝負だった」。中村にとって、狙ってとったMVPだった。

法大を制し、アサヒ飲料は喜びの集合写真におさまる

 引退を決めたのは昨年12月、松下電工との死闘を制し、MVPを獲得した東京スーパーボウルの試合後だった。「体力も精神力も十二分にあるけど、経済力がどうしても」。笑いながら話したが、現状は深刻。アサヒ飲料はアマチュアのクラブチーム、勝っても金銭的報酬はない。収入源は大阪市内で営む飲食店だが、アメフト中心の生活で経営はおろそかになっていた。

 「これ以上、家族をないがしろにして遊んでいられないですから」。家族のために区切りをつけた。そして悔いを残さないよう、完全燃焼した。「いい活躍をしてくれた」と藤田智ヘッドコーチ(33)はエースRBをねぎらった。【実藤健一】



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