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2003年のライスボウル

立 命 36 3-0
7-13
3-0
23-0
27 シーガルズ

立命大が日本一!シーガルズ下し2年連続学生が制す

<アメリカンフットボール:ライスボウル>◇03年1月3日◇東京ドーム

 立命が4年ぶり3度目の挑戦で悲願の日本一に輝いた。社会人王者のシーガルズを相手に終盤で大爆発。36-13の大差で初優勝した。創部50周年目の幕開けを、昨年の関学に続く史上4校目の学生の日本一で飾った。立命は5度のインターセプト、ファンブルリカバー3回と守備陣が奮闘。同点で迎えた第4Qには3TD、1FGで大量23得点を挙げシーガルズを突き放した。

 関学を倒した時や甲子園ボウルの時のような涙はなかった。笑顔、笑顔…。充実した笑い顔が並んだ。学生日本一とは、ひと味違う喜びがあった。残り5秒。CB小路浩之(4年=関西大倉)がこの日5本目のインターセプトを決めた瞬間、全員が両手を突き上げ勝利を確信した。3度目の挑戦でようやくたどり着いた頂点。春から無傷の15連勝で学生日本一になった立命が社会人王者も粉砕した。抱き合って喜びを分かち合った。4年前、一敗地にまみれたシーガルズにリベンジを果たしての日本一は、また格別だった。

 ヒーローは175センチ、90キロのLB八木康太(3年=箕面)をはじめとする守備の面々だ。7点リードの第4Q3分14秒。シーガルズ自陣35ヤードからの攻撃。QB岩本のミドルパスを八木がジャンプ一番キャッチ。35ヤード先のエンドゾーンへ死にもの狂いで駆けぬけた。「逆サイドに投げると思っていたけど…。自然に体が動いた」。日陰の存在だった3年生LBのリターンTD。27-13と突き放した。歴代20人目のポール・ラッシュ杯(MVP)獲得にふさわしい活躍だった。

優勝を決め集合写真に収まる立命メンバー。中央でカップを持っているのはRB磯谷幸始主将

 スカウティングに忠実な守備だった。インターセプト5度、ファンブルリカバー3度。抜群の集中力で8度のターンオーバーをもぎ取った。古橋由一郎ヘッドコーチ(37)も「うちは攻撃のチームと思われているからディフェンス陣には意地をみせろとハッパをかけたんです。今年最高の試合をしてくれた」とたたえた。選手らがくれた「4日」早い誕生日プレゼント。試合前「関学、京大が果たした日本一にならないと肩を並べたとはいえない」と話していた就任2年目の指揮官は「ナショナル・チャンピオン」とプリントされたTシャツとキャップをかぶり、3度、宙に舞った。

 春から社会人を含め、無キズの16連勝で頂点に立った。しかし決して順風満帆なシーズンではない。関西学生リーグ開幕直後、主将のRB礒谷幸始(4年=江戸川学園取手)が欠場、さらには高田の骨折。そんな苦境を控え選手を含む全員で乗り切った。「最高の場所で、みんなでフットボールを楽しめた」。礒谷主将はそう言って、もう1度、優勝杯を突き上げた。【浜口学】



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