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2004年のライスボウル

立 命 28 7-3
14-6
7-0
0-7
16 オンワードスカイラークス

立命、社会人OSを下し2年連続2度目の日本一

<アメリカンフットボール:ライスボウル>◇04年1月3日◇東京ドーム

 立命が社会人王者オンワードスカイラークス(OS)を28-16で下し、2年連続2度目の日本一に輝いた。QB高田鉄男(4年)が2TDラン、1TDパスの大爆発で大会MVPを獲得。サイズで劣る立命はスピードと万全の準備で頂点に上り詰めた。学生チームの連覇は京大、日大に続き、13年ぶり3校目。日本アメフト史に立命が新たな歴史を書き加えた。

 高田がMVPトロフィーを高々と掲げて仲間の元へ全力で走った。1年時からエースを張る男は「QBとして勝利に導けた。いい点をつけたい」。これだけ自らを褒めるのは、4年間でも初めてのことだった。

 会心の1プレーが連覇をたぐり寄せた。0-3の第1Q10分15秒。スナップを受けるとRBにボールを渡すフリをした。そのまま相手に背を向け、しばらくするとクルリと反転。面食らった守備陣の間をエンドゾーンまで16ヤード駆け抜けた。

連覇を達成し、喜びの立命

 リーグ戦終盤の11月下旬、高田は立命クラブハウス内の白板に簡単なプレー図を書き残した。いつか米大学リーグのビデオで見たプレー。「こんなのやりたい」。橋詰攻撃コーチは「ライスで使おうな」と返した。高田の名にちなみ「アイアン(鉄)マウス」という名をつけて温めた。

 この日用意したプレーは100以上。うち17種類あるスペシャルの1つが効果的に社会人をたたいた。立命大が掲げる「楽しいフットボールの効果」と同コーチ。立命の強さが集約されたプレーだった。

 Xリーグが創設されてからの学生連覇は初。01年から続く連勝は「32」まで伸びた。だが立命の4年生で卒業後のプレー先を決めた選手はいない。理由は「こんな楽しいフットボールは2度とできないから」。4年間の感想を尋ねられた高田も「楽しかった」と短く言った。黄金世代が築いた歴史は、次の世代にも受け継がれていく。【柏原誠】



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