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1998年の甲子園ボウル

立 命 25 6-14
3-3
3-0
13-0
17 法 大

立命、逆転で4年ぶりの優勝

<アメリカンフットボール:甲子園ボウル>◇98年12月19日◇甲子園

 第4Qに2本のTDを挙げた立命が逆転で法大を25-17で下し、4年ぶり2度目の大学日本一となった。後半に入って、QB川崎滋央(3年)の積極的なパス攻撃とエースRB杉山将人(4年)のラン攻撃がさえ、第4Qに杉山の1ヤードTDランで逆転すると、最後は法大の反撃をしのぎ切った。来年1月3日、ライスボウル(日本選手権)で、初の日本一をかけて社会人代表のリクルートと対戦する。

 最後の望みをかけた法大RB井出の突進を止めた瞬間、4年ぶりの日本一が訪れた。「簡単には勝てないですね」。平井英嗣監督(50)が苦笑いした。「今年は苦戦続きで、こんな試合には慣れてますから」。

 第1Q、法大のお家芸オプションで、あっという間に2TDを献上、14点を奪われた。しかしチームに焦りはなかった。「押し負けたわけではなかったから」と、DLリーダーの三輪泰督(3年)が振り返る。

 前半、3本のFGでジワジワ追い上げると、後半に入り、RB杉山にボールを集め、ドロー、カウンター、オープンと、法大DFを揺さぶる。そして杉山を警戒してDF第2列が前に出てきたところを狙って、QB川崎がミドルパスを通す多彩な攻めで逆転。「きょうは学生生活の総決算。もう死んでもいいと思いました」と、途中から左足がけいれん、痛みを押してプレーを続けた杉山は心地よい疲労感に浸っていた。

 正月3日には、4年前、松下電工に逆転されて成し遂げられなかった日本一に挑戦する。「力はリクルートが上」と話す平井監督だが、「うちらしい粘り強い試合をしたい」と、その表情は新しい目標を見つけた喜びでいっぱいだった。【高木茂久】



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