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1999年の甲子園ボウル

関 学 52 14-6
17-0
7-7
14-0
17 法 大

関学大が法大下し、最多21度目の優勝

<アメリカンフットボール:甲子園ボウル>◇99年12月19日◇甲子園

 関学が、7TDの猛攻で法大を52-13と圧倒。21回目の大学日本一を奪回して、日大の20回を上回る最多優勝校となった。法大に3点を先制された関学だが、その直後にRB猪狩真吾(4年=都戸山)の55ヤードTDランで逆転。ミルズ杯(年間最優秀選手)を受賞したQB有馬隼人(4年=箕面)の3TDパスなどで、法大を突き放した。来年1月3日のライスボウル(東京ドーム)で、社会人王者のアサヒビールと日本一をかけて対戦する。

 全員に熱いものが、こみ上げてきた。OL奥田真吾主将(4年)は、勝敗がほぼ決まった第4Q途中から、これまで出場機会のなかった同期が、1人また1人とグラウンドに入っていく姿を見る度に涙があふれそうになった。「この結果はあいつらのおかげ。よくついてきてくれた。今年のチームは最高です」。

 法大に先制されても、動揺はなかった。反撃の口火を切ったのはRB猪狩だった。リードを許した直後、自陣45ヤードから中央を突破すると、法大のタックラー4人をかわし55ヤード独走、逆転TDを決めて、流れをつかんだ。「フットボール人生で初めて印象に残るTDでした」。関学でアメフトをやりたい一心で、2浪してまで東京から入学した男は満面の笑みを見せた。

記念撮影におさまる関学QB有馬隼人(左・3)、右・1は富岡健介

 笑顔と泣き顔を繰り返したのは、ここまでチームを引っ張ってきた有馬も同じだ。前半は不調だったが、相手の動きが見え始めた第2Q10分5秒にTE榊原一生(2年)への19ヤードTDパスをヒットさせると、連続3本のTDパスを通して法大の息の根を止めた。「自分たちが、こんなに強いとは思わなかった」と目を潤ませた。

 次は過去3回挑戦して、まだつかんでいない日本一の座だ。6年前は今回対戦するアサヒビールに大逆転負け。「実力は相手が上。でも僕にとっても、正月の試合は最初で最後ですから」。フットボールは大学までと決めている有馬はもう1度のビッグプレーを誓っていた。【高木茂久】



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