このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > スポーツ > アメフト特集 > 甲子園ボウル



2002年の甲子園ボウル

立 命 51 14-0
13-7
17-0
7-7
14 早 大

立命4年ぶり3度目の学生日本一!早大寄せ付けず

<アメリカンフットボール:甲子園ボウル>◇02年12月15日◇甲子園

 立命が圧倒的な力で早大をねじ伏せ、4年ぶり3度目の学生日本一に輝いた。パス主体のショットガンから、RB礒谷幸始(4年=江戸川学園取手)らがラン攻撃で押しまくり51-14の大勝。左肩骨折のエースQB高田鉄男(3年=大産大付)を温存したまま、創部69年目で初出場の早大を寄せつけなかった。来年1月3日には初の日本一を目指し、社会人王者(17日に決定)とのライスボウルに挑む。

第1Q、立命RB野本国男は、早大のディフェンスをかわし先制のTDを決める

 エースの不在も関係ない。4年ぶりの聖地で立命が躍動した。第1Q5分20秒、RB野本の先制TDを号砲に、第4Q途中まで攻撃権放棄のパントを蹴る必要のない猛攻の連続。圧倒的な強さで学生王座をつかみとった。左翼席の大歓声を背に代役のQB椙田(すぎた)は言った。「ランを成功させるためにパスを所々で通すだけでよかった。(RBの)野本と礒谷に囲まれていると安心でした」。

 ロングパスを駆使する高田の離脱で、必然的に「地上戦」を挑んだ。屈強なOLを壁にしながら、ラン攻撃で突破していく。計7TDのうち5本がランによるもの。チーム最多の114ヤードを獲得した礒谷は「春にはOL次第と言われたけど、これだけランが出せれば問題ない」。パス一辺倒ではない攻撃力の幅広さを証明してみせた。

 昨年から導入したショットガン作戦を今季も継続した。昨季リーグ戦2位の結果に、選手からは戦術採用に対する不満の声も上がった。だが首脳陣との話し合いで「僕や野本がいるから、ランで勝ちたいと言われた」と磯谷。高田だけのチームではないという強烈な自負を胸に連勝街道を支えてきた。3TDのRB野本も「今日は勝つことが大前提だった。TDを奪っても、もっと取ろうとどん欲に行った」と笑顔を見せた。

 ライスボウルでは高田も戦列復帰の予定。底力を見せたラン攻撃に、再び脅威のパス攻撃も加わる。古橋ヘッドコーチは試合後の円陣で「この3週間でもっと強くなれる。立命の歴史でだれも成し遂げられなかった日本一になろう!」とハッパをかけた。どこまで強くなるのか。猛烈な速度で突き進む立命の勢いは、もうだれにも止められない。【北村泰彦】



このページの先頭へ