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1998年のXボウル

リクルート 45 0-3
14-14
17-0
14-7
24 アサヒビール

リクルート、2年ぶり2度目の王座!

<アメリカンフットボール:東京スーパーボウル>◇98年12月16日◇東京ドーム

 リクルートが2年ぶり2度目の王座に就いた。14-17とアサヒビールにリードされて後半に入ったが、TE安部奈知(28)が強烈な突進で逆転のTDの足掛かりをつくった。さらにMVPに輝いたWR堀江信貴(24)が58ヤードの独走TDで突き離した。アサヒビールを45-24で下したリクルートは、来年1月3日の日本選手権(ライスボウル・東京ドーム)で学生王者と対戦する。アサヒビールのWR梶山竜誠(30)が敢闘賞を獲得した。

 堀江が走った。勝利に向かって走った。Xリーグ最速の40ヤード走4秒47の足が、勝利をたぐりよせた。5回のパスキャッチからのランで151ヤード、キックオフとパントのリターン4回で107ヤードを稼いだ。初めてのMVP獲得を「いい誕生日(12月22日)プレゼントになりました」と喜んだ。

 負ければ廃部の危機だった。昨年4月に社長が交代。以前ほどアメリカンフットボールへの理解が得られなくなった。今年はXリーグから2チームが撤退を表明。不況の波はチームの存亡にまで影響した。一昨年の日本一から、昨年は思わぬリーグ敗退。今季は何としても優勝する必要があった。2年ぶりの社会人王座獲得で嫌な話題を吹き飛ばした。チーム関係者は「これで(活動を)やめさせるわけにはいかないでしょう」と胸を張った。

 王者として迎えた昨年は「一番にならなければという気持ちが強すぎた」と堀江は言う。今季は「練習と同じことをしよう。基本的に楽しもう」と開き直った。無心の攻撃は後半になるほど切れ味を増した。今季全263得点中79点を第4Qに挙げている。通常リーグの12分より3分長い試合時間。第3、4Qはリクルートの独壇場だった。

 ここまでくればあと一つ。ライスボウルが残るだけ。堀江は「またMVPを狙いますよ。学生に負けては日本のフットボールの発展はない」と気合を入れる。王者のプライドを取り戻したリクルートに死角は見当たらない。



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