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2002年のXボウル

シーガルズ 14 7-0
0-0
7-7
0-0
富士通

シーガルス4年ぶり3度目の優勝

<アメリカンフットボール:東京スーパーボウル>◇02年12月17日◇東京ドーム

 シーガルズが14-7で富士通を破り、リクルート時代を含め4年ぶり3度目、クラブチームとなってからは初の優勝を果たした。第1Q、QB高橋大介(28)からTE安東へのTDパスで先制。第3Q11分に同点とされるが、その3分後にWR中村敏へ決勝TDパスを成功させた。MVPには高橋が選ばれた。シーガルズは来年1月3日のライスボウルで、学生王者の立命大と日本一を争う。

 シーガルズの攻撃が目覚めた。7-7の同点とされた直後から高橋のパスがさえた。WR清水に連続してミドルパスを通し、敵陣16 ヤード まで迫る。仕上げのパスは、第1ターゲットの堀江がカバーされているのを見て、逆サイドの中村へ。それまでのリズムから一変した、迷いのない攻撃シリーズだった。

 「前半は苦しかった。でも、しんどいからゲームは楽しいんです」。今季から先発に定着した高橋は初の大舞台だった。だが不必要な緊張感もない。「遠足の前日みたいにワクワク」していた。思い切りプレーできる喜びがプレッシャーを上回っていた。チームメートも同じだった。

 今季から、メーンスポンサーの会社名が外れた。7月にリクルートから独立し、新しいクラブ組織として生まれ変わった。全員が同じ会社にいたころとは違い、共通の練習時間を確保することも難しい。厳しい環境の下、戦ってきた。

優勝を決め観衆と一緒に集合写真を撮影するシーガルズの選手たち

 商社勤めのDE阿部は言う。「毎日終電まで仕事して、それから24時間営業のジムで鍛える。睡眠不足が体にこたえます」。しかし選手は全員が寝る時間を削ってでも、好きなフットボールに打ち込む気持ちを持っていた。今季の強さがあった。

 高いハードルを乗り越えた。大橋ヘッドコーチは「時間がたてば、この勝利の意味をかみしめられるかな」と全力疾走したシーズンを振り返った。新生シーガルズが日本アメフト界の歴史に新時代を築き始めた。



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