アンニョンハセヨ~! アン・シネです。まだまだ暑いですが、8月も今日を入れてあと4日。朝から楽しく遊んでいた子供たちも、夏休みの終わりに向けて宿題に追われているころでしょうか。みなさんも、もうひと頑張り。今週のテーマは「ワタシの朝のルーティン」です。みなさんも参考にしてください。


スタート2時間前にコースに到着
スタート2時間前にコースに到着

7月31日付の「朝の練習法」でもお話ししましたが、スタートまでの時間の過ごし方は、その日のスコアを大きく左右します。どんな風にプレーに備えるかは、人それぞれ。プロでもみんな違っています。けれども、みなさんアマチュアと決定的に違うのは、スタートまでに自分なりのルーティンを持っているということです。これを一定にすることで、安心してスタートすることができる。これは大きな意味を持っています。

ワタシの場合は、スタート2時間前にコースに到着したら、まず、食事をします。準備が整ったら、練習場へ。30分ほどボールを打ちますが、これは以前にも言ったようにストレッチ感覚で体を動かすもの。同時に、その日のボールの傾向をチェックするためです。ウエッジから1番手おきに5~6球ずつ打ってみて、その日のボールが分かれば、それでいいのです。決して、無理に直したりしてはいけない、ということもお話ししましたね。

もちろん、日によって調子がいい時もあれば、悪い時もあります。朝のうちに把握するのは、その日の球筋や体の動き方。同時に、天候も肌で感じます。気温や風はもちろんですが、湿気による空気の重さなどもわかれば一番いいですね。これが約30分。

そのあと、アプローチとパットを練習します。やはり、体の切れや、グラウンド、芝の状態を見ていきます。朝の練習でコースマネジメントを組み立て直すこともあります。


アプローチを練習
アプローチを練習
パットを練習して準備完了
パットを練習して準備完了

こうして最初のティーショットに備えるのですが、ここまでの行動には2つの意味があります。まず、体を十分にほぐすこと。それと同時に、毎回同じように準備した、ということを心身で感じることで、同じようにプレーできる、ということを自分自身に伝えることができるということです。安心してプレーするか、しないかは1日のプレーに大きな違いを生みます。

韓国のアマチュアには、全然練習せずにコースに出る人がたくさんいます。まぁ、いつもそうなら、それもまたルーティンといえなくもありませんが、いきなりびっくりするような球が出るよりは、分かっていてプレーした方がいいとワタシは思います。

ハーフでランチ休憩があるのなら、その過ごし方もいつも同じようにできるといいですね。暑いときは特に、お昼のビールがこたえられないのはよくわかりますが、ぐっとガマンすることをお勧めします。アルコール摂取は水分補給にはならず、むしろ脱水症状を起こしやすくしてしまうということは、さすがにもう、ご存じですよね。それ以外にも、眠くなってしまったり、トイレが近くなってしまったりして、午後のプレーのリズムが狂ってしまうということもあります。ホールアウトするまで我慢した方が、スコアもいいし、ビールもおいしいと思いますよ。


ハーフ休憩でビールは我慢して
ハーフ休憩でビールは我慢して

◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

◆撮影=河野匠

◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城県稲敷市)