アンニョンハセヨ~! アン・シネです。9月も半ばに入り、少しは秋の気配が漂ってきたでしょうか? 夏の疲れも出る頃ですから、無理しないでくださいね。「アン・シネのサランヘヨゴルフ」。今週は「スウェーしないためには」です。再現性の高いスイングで安定したショットを目指しましょう。


両足は地面に埋まっているイメージ
両足は地面に埋まっているイメージ

飛距離を出すために大事なのは下半身だ、というお話をしたのを覚えていますか? もうひとつ、正確なインパクトも、自分の飛距離を最大限引き出すためにとても大切なものです。正確なインパクトをするためには、どうしたらいいか。当たり前ですが、ボールをヘッドが正確に捉えなくてはなりません。まぁ、ここまでは、ちょっと考えれば誰でもわかりますね。

では、ボールをヘッドで正確に捉えるためにはどうしたらいいか? これも簡単です。できるだけ、体の動きを小さくすればいいんです。スイングの軸を体の真ん中に置き、両足は地面に埋まっているようなイメージを描いてください。これがいいアドレスです。この状態から、バックスイングを上げるにつれて重心が右に移動していき、トップ・オブ・スイングでは右足の上に来ます。切り返してダウンスイングに入ると、今度は左に重心が移動していき、インパクトでは左足の上に来る。これで体重移動はおしまい。それ以上は移動しません。

つまり、重心はインパクトで左足に乗ったまま、フォロースルーを行い、フィニッシュに至る、というのが正しいスイングなのです。「そんなのわかってるよ」と言った方、本当にできてますか? インパクトを迎えたときの重心をキープできず、再び右足側に戻ってしまったり(日本ではメイジの大砲、というそうですね)左足よりさらに飛球線方向に移動してしまい、前に踏み出すようになってしまう方、意外に多いですよね。どちらも重心移動のし過ぎです。

また、下半身をどっしり構えたまま重心移動することができず、上半身の動きと一緒に下半身も動いてしまうのがいわゆる“スウェー”。これをしてしまうと、せっかくのパワーをインパクトでボールに全部伝えることができません。スウェーすることでパワーを無駄に逃がしてしまうんですね。なんてもったいないんでしょう。

スウェーしないコツは、軸は常に体の真ん中に置いて、そのまま重心だけを移動すること。これを意識して練習することで、だんだん、正しい体重移動ができるようになり、ショットが安定してきます。ぜひ、続けてやってみてください。ショットが暴れなくなりますよ。


◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

◆撮影=河野匠

◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城県稲敷市)