アンニョンハセヨ~! アン・シネです。日本にはスポーツの秋、という言葉があると聞きました。確かに、スポーツするには素晴らしいシーズン。どんどんコースに出てゴルフを楽しんでください。今週の「サランヘヨゴルフ」は「アンシネ・ゴルフ・ヒストリー第5章~日本ツアーに来ました~」です。去年、日本ツアーにやってきたワタシの話をぜひ、聞いてください。


5月、中京テレビブリヂストンレディースで多くのギャラリーを引き連れ歩くアン・シネ
5月、中京テレビブリヂストンレディースで多くのギャラリーを引き連れ歩くアン・シネ

日本ツアーでプレーしてみたいと思って、QTに挑戦したのが16年のこと。45位になり、17年は14試合に出場することができました。最初にプレーしたのは、日本のメジャー第1戦のワールドレディース・サロンパスカップ。日本ツアーは、想像していたよりもすごく整備されている印象でした。完璧なセッティング、マナーのいい選手とファン。とても感激しました。

韓国ツアーに出場する選手を見て分かっていたつもりでしたが、思った以上にレベルは高く、みんなのショートゲームの能力が高いことに驚きました。難しい状況でもいろいろなことができる選手も多くてうらやましいほどでした。

びっくりしたのはメディアアテンション(注目度)の高さです。正直「どうして、ワタシにこんなに関心を持ってくれるんだろう」と思ってしまったほどです。私じゃなくても、韓国のプレーヤーには上手できれいな人がたくさんいるのに、なぜ、ワタシをこんなに? と、今でも不思議です。皆さん、理由を教えてください(笑い)。

残念なのは、まだ日本語が少ししかできないので、日本の選手と仲良くしたくても会話にカベがあること。韓国の友達のように身近になれるといいのですが…。でも、みんな優しくて、ゆっくり話してくれるので、だんだん覚えていきたいと思います。

韓国に比べて、日本は南北に長い国だし、あちこちで試合をするので、暖かかったり寒かったりの差が大きい印象があります。食べ物も韓国とは違うけど、すごくおいしい物がたくさんあるので、いろいろ食べて楽しんでいます。すし、てんぷら、うどん、そば、ラーメン。好きなものを挙げればキリがありません。

朝ごはんは和定食が大好き。温泉卵と納豆、生卵と納豆を一緒に食べるのは好きだし、みそしるもサケもおいしいですからね。

日本のファンの皆さんに対していつも言いたいと思っていることがあります。ワタシをたくさん愛してくださってありがとうございます。皆さんの応援に応えるためにワタシができるのは、コースでいいプレーをして皆さんを喜ばせること。そう思って頑張りますので、よろしくお願いします。


メディアアテンションの高さに驚きました
メディアアテンションの高さに驚きました

取材構成=遠藤淳子(清流舎)

撮影=河野匠

取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)