アンニョンハセヨ~。アン・シネです。春に備えて、ゴルフの腕、磨いていますか? 前回は、冬のゴルフにもピッタリのランニングアプローチでしたが、今回の「サランヘヨゴルフ」のテーマは「アプローチ<2>上げて寄せる」です。やっと、ウエッジが使える!? そうですね。頑張ってみましょう。
- どのクラブでどれだけ球が上がりどれだけ転がるのかを知っておく
球とグリーンの間にジャマモノ(邪魔者)がいて、どうしてもランニングアプローチが使えないこと、ありますよね。バンカー越えや池越えはもちろん、モシャモシャのラフがあったり、どこに転がってしまうかわからない傾斜があったり…。確率は落ちるけどボールを飛ばす(上げる)アプローチを使うのは、そんなときです。
アプローチのテクニックはいろいろありますが、ワタシの場合は、最初から最後まで手首の角度を変えることはしません。クラブのロフトとスイングの大きさで調節します。
球をどれだけ上げたいか、どれだけ転がしたいかによって、持つクラブは変わります。ロフトが多くなればなるほど、球は高く上がり、ランは少なくなります。どのクラブでどれくらい球が上がり、どれだけ転がるのかを、日頃から知っておくことが大切ですね。
フェースを開き、足を開く基本は変わりません。スイングの大きさによって距離を調整する、と言いましたが、この時、気を付けなければならないのは、スイングリズムは決して変えないことです。
- フェースを開き、足を開く
アマチュアの皆さんによく見られるのが、大きなバックスイングなのに、フォローで距離を調節しようとする人。これはお勧めしません。だって、フォローの大きさを調整しようとすると、どうしてもインパクトで力が抜けてしまったり、逆に力が入ってしまったりというミスが起こりやすくなるからです。ですからスイングスピード、スイングリズムは変えることなく、バックスイングから大きさを調整することで、距離を出します。
ワタシは手首の角度を変えない、と言いましたが、人によっては変える人もいます。ただ、変えない方がやっぱりミスも少なくなります。ダフってしまったり、インパクトで手首をこねるようにして引っかけてしまったり…。最初から最後まで、同じ手首の角度で振ることができれば、そういうミスは激減します。
最後に1つ。しつこいようですがボールを上げるのは仕方ない時だけ。まずはランニングアプローチ(転がし)ができるかどうかを考える。ウエッジを握るのはそれからです。スコアアップを考えるなら、そのことを忘れないで下さい。
- バックスイングもフォロースルーも同じ大きさと速さで
◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)
◆撮影=河野匠
◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)