どーもです。今日紹介するのは、本間ゴルフ「T//WORLD TR20P」アイアンです。「TW747Vx」の形状・打感と「TW747P」の寛容性を兼ね備えたモデルのようですが、まあ、とにかくぶっ飛び系です。ロフトがある程度立ったいわゆるストロングロフト系ですが、それだけとは思えない飛距離にちょっとビックリでした。というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


構造的にはポケットキャビティですが、コスメは全くの別モノ!! 「TR20V」同様ソール下部中央がえぐれていますが、「TR20V」ほどではありませんね。

フェースはノーマルかな…。まあ、「TR20V」よりは気持ち大きめというか、トゥ・ヒール方向に長めでした。リーディングエッジの丸みが目立ちました。

ソール幅ですが、フェースの大きさに対してやや広めに感じました。トゥ方向に向かって、やや幅が広くなっているようにも見えました。

ネックは気持ちグースが入っている感じ。やはりボディがコンパクトですわ~!

構えてみるとこんな感じ。トップブレードが厚く見えるのは、おそらく角張った処理の問題かなと思います。ロフトが立っているように見えますが、クラブが球を上げてくれそうな安心感はありますね。こうしてみると、結構コンパクトに見えますけど…

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62.5度、長さ37インチ、総重量421g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまあ、まずまずかな。グリップは「TR20V」とほぼ同じ太さ。スチールシャフトなので手でしならせてはいないけど、ワッグルしてみると中間辺りからヘッドが動いて、素振りではニュートラルに振り切れそうな感覚でした。


実際に打ってみると、その飛距離性能に驚かされましたね~! マジ、ぶっ飛びです。「TW747P」の#7は28.5度とかなりストロングですが、この「TR20P」は30度。にもかかわらず、「TW747P」のMAX180yを軽く超えるMAX188yをマーク。平均的に約5yは飛距離アップしていそうでした。しかも先代試打時に比べると、HSが約1m/s落ちていますが、初速はほぼ変わっていません。結果的にミート率が上がっているということになりますが、今更ボクが成長しているとは思えないので、ミスヒットの寛容性が高いのか、高初速域が広いということになりそうですね。まあ、これだけラクにこの距離が打てると、ちょっと感動もんですw


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS39.9m/s、初速51.2m/s、打ち出し角18.1度、バックスピン量4279.0rpm、サイドスピン-908.9rpm、飛距離184.5y

【ベスト】

HS40.5m/s、初速51.9m/s、打ち出し角18.4度、バックスピン量4310.3rpm、サイドスピン-746.2rpm、飛距離188.1y


打感は弾き系。音も「パチン!」といった感じで、いかにも弾いていますといった感じ。ポケキャビならでは弾き感だと思います。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば、かなりの球の上がりやすさですね。スピン量も少なめで、ドーンと大きな弾道が味わえます!!


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。シャフトの影響か、「TR20V」よりも右に打ち出して、いい感じのドローで返ってくる感じ。ぶっちゃけ、「TR20V」の弾道よりも、この「TR20P」のほうがボクのイメージよりだったりしますw


シャフトフィーリングですが、かなりニュートラルかな。切り返しからダウンにかけてちょうどロゴ辺りがしなって、タイミングよくしなり戻ってくれるイメージでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。球の上がり方をみると払い打ち系のスインガータイプでもしっかり球が上がりそうだし、あのつかまりならスライサーでもつかまった球が打てそうな雰囲気でした。で、ボクのようなフッカーですが、右に打ち出せるタイプなら使えそうかな。少なくともボク程度のプチヒッターならなんの問題もなく使えますね。とにかく、このアイアンの魅力は飛距離と打ちやすさ。高初速エリアが広そうな上にミスヒットの寛容性も高いのは、ボクらアマチュアにとってはある意味究極!!  

とにかく、アイアンでも飛ばしたいという方はぜひ!

<本間ゴルフ「T//WORLD TR20P」アイアン>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=S35C+タングステン、フェース=MS300

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 FOR T//WORLD」(X=109.5g/1.6、S=106.5g/1.8、R=103.5g/1.8/中調子)、「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7、R=94.5g/1.9/中調子)。カーボンシャフト「VIZARD TR20-65」(S=63.5g/3.6、R=61.0g/3.7/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#6~#11)セット14万5200円、単品(#5)1本2万4200円。カーボンシャフト「VIZARD TR20-65」装着モデル6本セット15万8400円、単品各1本2万6400円。※価格は税込み