どーもです。ダンロップスポーツ「ゼクシオ」ブランドで飛距離と直進性を意識しているのが「ゼクシオ クロス」アイアンですが、その最新モデルを試打出来ました。同シリーズにはアイアンと、「#0アイアン」をラインアップしていますが、今日紹介するのは「ゼクシオ クロス」アイアンです。早速、いってみましょう!


まずは見た目から。


先代同様ポケットキャビティ構造ですね。先代もかなり低深重心を意識したモデルのような見た目でしたが、ニューモデルはそれをさらに意識したような見た目です。が、ちょっと“やり過ぎ”感も否めないかな…

フェースはセミラージ。形状的には先代を踏襲しているような感じですね。ぶっ飛び系アイアンの顔つきでした。

ソール幅は広め。超ワイドソールだと思います。それでも、トレーリングエッジに段差を付けることで、抜けの良さは意識しているようですね。

ネックはセミグース。そしてボディもかなりファット!! 先代もかなりの印象でしたが、ニューモデルの方がやや丸みを帯びている分、よりファットに感じました。

構えてみるとこんな感じ。もうね、ソールの厚みが目に入って、ぶっちゃけ違和感でしかないんですよね。一貫して書いていますが、苦手な見た目なんです。これが、ボクにとっての“やり過ぎ”くんです。

今回試打したのはスチールシャフト「NSPRO860GH DST for XXIO」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角25度、ライ角62.5度、長さ37.5インチ、総重量399.6g、バランスD1。シャフトスペックは、重量88g、トルク3.0、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。そして、グリップはかなり細め。いつもの感覚だとクラブを投げてしまいそうな感じで、グリッププレッシャーが強くなってしまい、試打では、かなり久しぶりにマメが出来てしまいました(汗)シャフトを手でしならせてみると、スチールシャフトだけど結構しなりましたね。オリジナルモデルとこの「DST for XXIO」の差が今ひとつわからないのですが…(汗)。しなりポイントは真ん中辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はスチールにしてはやや大きめかな。素振りしてみると、バランス以上にヘッドを感じやすいモデルかなって。


実際に打ってみると、軽いから振れてしまいます。いつもなら腐れフックを心配してしまうところですいが、この「ゼクシオ クロス」アイアンはその心配がないから、不思議!! そういう意味では「直進性が高い」のかもしれません(笑) そして何よりも、ロフト角25度の超ストロングロフトにもかかわらず、メチャクチャ球が上がりやすいんです!! 先代と何が変わったのかは、ボクには分かりませんでしたが、「とにかく飛んで、曲がらない」を具現化した欲張りなアイアンですね!! 見た目に違和感がなければ、試す価値ありかな。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS40.3m/s、初速51.6m/s、打ち出し角15.3度、バックスピン量4224.8rpm、サイドスピン-731.9rpm、飛距離186.8y

【ベスト】

HS40.6m/s、初速52.0m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量4257.2rpm、サイドスピン-674.6rpm、飛距離188.8y


打感は弾き系。音も軽快で「パチン!!」と弾き感満載で、球離れも気持ち速めかな!!


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、超高弾道!! ロフト角25度の超ストロングロフトで、この高さが出れば、マジで超高弾道だと思います。改めて書きますが、ボクにとって扱いやすいアイアンの必要最低限要素は「球の上がりやすさ」ですから!! スピン量はやや少なめだと思います。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。前述通り軽量モデルなので振れちゃいますが、このボクが腐れフックの心配なしに振れますから!! 


シャフトフィーリングですが、結構しなる感じ。軽量で振れちゃうということもありそうですが、しなり感はしっかり感じられます。ダウンからインパクトにかけてヘッドが走るイメージですが、そのわりには腐れフックが出ないという、「なんで!?」といった感じのモデルでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38m/s±2m/s辺りがスイートエリアかな。基本性格的にはオートマチック系アイアン。払い打ち系でもしっかり球が上がるモデルです。デフォルトモデル「ゼクシオ」との大きな違いというと、ボク的には“つかまり”ですかね。「ゼクシオ」はオートマチックにつかまる印象ですが、「ゼクシオ クロス」はそこまでオートマチックにはつかまらないイメージでした。ただし、ボリューム感たっぷりのバックフェース、とういかソールが構えて時もガッツリ目に入るのは、ボクにとっては違和感でしかないかな…。そこが問題でした。

<ダンロップスポーツ「ゼクシオ クロス(2020)」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽えやすさ:7▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=チタン(Super-TIX 51AF ボディ【#5~#8】SUS630ステンレス+高比重タングステンニッケルウエート【#9~SW】SUS630ステンレス

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO860GH DST for XXIO」(S=88g/3.0、R=84g/3.1/中調子)。カーボンシャフト「ゼクシオ クロス MH2000」(S=51g/4.5、R=48g/4.6/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル7本(#7~SW)セット14万円+税、5本(#7~AW)セット10万円+税、単品(#5、#6、DW、SW)各1本2万円+税。カーボンシャフト装着モデル7本セット17万5000円+税、5本セット12万5000円+税、単品各1本2万5000円+税。