どーもです。フォーティーンのニューモデル「Glong D」シリーズですが、今日紹介するのは2タイプあるドライバーの「LT」です。このLT、なんとロフト角7度って!! 数値を聞いてしまうと、「無理無理!!」となってしまいそうなモデルだったりしますが、「同HT」のようなこともあるので、ここは先入観を捨てて挑戦!! というわけで、いってみましょう。


まずは見た目から。


ヘッドのデザイン的にはHTと同じですが、ヘッド体積自体が10cm3小さい、450cm3になっていました。もう1つ違うのは後部のウエート重量。デフォルト値のLTは6gと4g重くなっていました。

フェースはセミディープかな。HTとほぼ同じような形状だと思います。

ボディはシャロー気味に見えるんですよね。HTと同じような現象ですね。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は、このLTも大き過ぎず、小さ過ぎずかな。ぶっちゃけ、試打時にはロフト以外は同じかと思っていましたので・・・(汗)

今回試打したのは、オリジナルシャフト「FT-50d」装着モデル。まずは46.75インチモデルからで、スペックはロフト角7度、ライ角59.5度、総重量292g、バランスC8。ヘッド体積450cm3。シャフトスペックは、重量52g、トルク4.0、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、イメージはHTと一緒ですね。まあ、長いっす。グリップも気持ち細め。シャフトを手でしならせてみるとそこそこしなって、感覚的には同重量帯シャフトのSR相当。しなりポイントはちょうど真ん中辺りですね。ワッグルしてみると、そのしなりポイントから先がそこそこ動く感じで、素振りしてみると、やはり振り抜きが良さそうな印象でした。


実際に打ってみると、ロフト角7度というわりにはしっかり球は上がるイメージですが、中には「さすが、7度!!」というような低い中弾道ありました。ですが、「上げよう」ではなく「上がるから大丈夫」とクラブに身を委ね、スイングに集中できれば球は上がるでしょう。ただし、やはりロフト7度となるとつかまりが気になりましたね。HTで「長尺でも振り切れる」を経験していても、「つかまりがいまひとつかな・・・」なんて感じてしまうと、もうアウト。その後のスイングは、心のどこかで意識してしまったかもしれません。HTのように3球というわけにはいきませんでしたが、それでも10球ほどでこの結果でした。基本的には、よりロースピンの強弾道を味わえると思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.9m/s、初速62.2m/s、打ち出し角14.6度、バックスピン量2202.1rpm、サイドスピン-293.3rpm、飛距離247.9y

【ベスト】

HS43.2m/s、初速62.7m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量2234.0rpm、サイドスピン-354.0rpm、飛距離250.0y


打感はソリッド系で、イメージはHTとほぼ一緒。音も乾いた感じの中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこんな感じ


弾道的には高弾道ですが、この高弾道の裏には多くの低めの中弾道もありました。キッチリいいスイングをできれば球は上がると思いますが、その辺も含めたイメージでは中弾道かな。スピン量は見た目でも少なく、スカイトラックデータ的には約2200rpm。HTよりの約400rpm少なめの結果となりました。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートですが、HTと比べると、さすがに打ち出し方向のバラけが大きかったですね。まあ、この辺は完全にメンタルかと思いますけど。


シャフトフィーリングもほぼHTと同じく素直に振り切れる印象でしたが、ちょっとだけヘッドが効いている感じかな。バランス的にはHT同様C8ですが、よりヘッドを感じやすいというか、特にインパクト前のヘッド挙動に差があったような気がしました。ヘッド差があるのは後部のウエートで、HT2gに対してLTは6g。この差なのかな!?


続いては、47.75インチモデル。スペックの相違点は総重量286gと6g軽量化され、バランスC7.5で0.5ポイント軽くなっていました。


持ってみた感覚ですが、さすがに長いです。グリップは46.75よりも気持ち太めに感じました。シャフトを手でしならせてみる、硬さ&しなりポイントはほぼ同じで、同重量帯のSR相当&ほぼ真ん中です。ワッグルの感覚もほぼ一緒ですが、素振りしてみるとやはり振り抜き感に差がある感じで、ボクは46.75インチモデルのほうが好きかも。


実際に打ってみると、さすがにつかまらないっす!! これはもう、メンタル面の影響が大きいと思います。HTのように1発目から長尺を感じさせない良い結果がでればまた違う結果になったかもしれませんが、「46.75インチでつかまらなかったら、47.75インチはダメでしょう」という先入観があったかもしれません。それで1発目から逆球のフェード系で「ほら、やっぱり!!」となると、その後はナイスショットを打つための調整になってしまいます。結果、数えていませんがおそらく3球のために30球は打ってしまったかもしれません。さすがに47.75インチでロフト角7度は、ボクには高いハードルでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS43.0m/s、初速62.4m/s、打ち出し角13.2度、バックスピン量2412.0rpm、サイドスピン131.2rpm、飛距離246.0y

【ベスト】

HS43.7m/s、初速63.3m/s、打ち出し角13.4度、バックスピン量2376.8rpm、サイドスピン141.2rpm、飛距離251.3y


打感&打音は46.75インチと一緒です。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら


弾道的には中弾道かな。もはや弾道動画を撮るころには、ナイスショットを打つための沼にはまってしまい、「つかまらない」ことを意識し過ぎて「つかまえる」スイングになってしまいました。キッチリつかまれば250y超も期待できますが、ぶっちゃけLTの47.75インチはボクレベルではどうにもならないシロモノでした。


シャフトフィーリングですが、HTの47.75インチのような振り抜き感の良さはなかったけど、おそらくそれはボクのメンタルの問題かと思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメですが、46.75インチモデルはある程度スイングでつかまえられるヒッタータイプ向けかな。47.75インチモデルは、言い方が悪いかもしれませんが、少なくともボクレベルのアマチュアゴルファーには無用の長物かなって。アマチュアでもドラコン競技者とか、結構ニッチかなって感じてしまいました。個人的にはHTに軍配です。

<フォーティーン「Gelong D DX-001 LT」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

◎46.75インチモデル▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:8▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:8

◎47.75インチモデル▽飛距離:9▽上がりやすさ:7▽操作性:7▽構えやすさ:7▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=8-1-1軽量チタン フェース=TP2チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「FT-50d」(52g/4.0/中調子)、「FT-40d」(44g/5.5/中調子)。

■価格:各1本7万7000円(税込み)