どーもです。早くも12月突入ですね。実は先月、ついにゴルフの回数よりも釣りの回数が多くなってしまいました。もちろん、釣りが本業なので仕方がないことですが・・・。ゴルフに行きたい。な~んて思っていたら、この2ラウンドほどアプローチが完全崩壊。マーク金井さんの関係者にお願いして、パター型チッパー「R25」も絶賛テスト中だったりします。もちろんこれは対処療法であって、根治治療ではないんですけどね。でも、今回の筒氏のコラムを読むと、「対処療法でもいいんじゃない?」と思ってしまいました(笑)。というわけで、今年最後の筒氏コラムをお届けします。


■今年もご覧いただき有難うございます!

今年もいろいろありましたが、あっという間に年末になってしまいました。そんな中、個人的には近年で最もさまざまなラウンド機会に恵まれました。それもこれも、KAZ さんとのご縁で始まったマンスリー連載や「インドアゴルフレンジKz 亀戸店」から広がったゴルファーの皆さんとの『ご縁』から。ということで、僕がそもそもこの場にいることになったルーツについてお話ししていこうと思っています。


■日本における「スイング改造&大復活」のパイオニア現役スーパーレジェンド・ジャンボ尾崎プロ

いまだに世界ツアーでも例がないくらいの「大スランプ→大復活」を果たし、40 歳以降に世界中のトーナメントで大活躍をした選手こそ、現役スーパーレジェンド・ジャンボ尾崎プロです。僕がゴルフを始めた1987 年からは、まさに大復活後のプレー全開 ! どのゴルフ雑誌にも載っていましたし、TVニュースでも必ず取り上げられるほどでした。


特に詳細な記事が載っていた「週刊GD」と、連続写真がたくさんある「ALBA」は毎号必ず購入していました。その中で様々な『新機軸』を次々に発信していくのですが

② 最新ギアによる弾道の改善

②プロを教えるコーチングによるスイング改造プログラム

は、現在トレンドになっている世界のスイングメソッドとそん色ないといわれています。その優秀さは、現在ジャンボ尾崎選手が指導している女子プロたちの活躍を見ても明らかです。


■世界における「選手&コーチ」のパイオニアはJ・ニクラウス& J・グラウト

ジャンボ尾崎選手が「ただ1人のライバル」とメディアに言い続けていたプロが、メジャー18 勝のレジェンドであるジャック・ニクラウス選手です。ニクラウス選手も、数々のスランプを肉体改造とスイング改造、そしてギアの新導入で乗り越え40 歳以降も世界のメジャーで大活躍しました。残念ながら、何故か日本ではこの流れが主流ではありません。


世界のインストラクションでは「言い方」こそ違えど、はっきりとエッセンスの継承&アップデートされているのが事実です。年齢に対してベター&ベストな「スイング」と「ギア」を導入するには、ゴルファー個々の感性と第三者の眼が必要になります。今現在活躍しているプロの猿真似だけしていてもうまくいかないのは、そもそも全く異なる人間だからに他ありません。


■ニクラウス研究&ジャンボ尾崎大復活に貢献した「スイング眼」「クラブ眼」

「絶対にムリ」といわれながら、ジャンボ尾崎大復活作戦の参謀として「中身」のごく一部をコンテンツとして残したのが、GD 読者でビギナー&ど素人ゴルフオタクだった僕が、25年以上に渡り師事した「プロを教えるプロ」故・後藤修先生です。


僕が入門した当時は1991年。マスターズで日本人初のアンダーパーを果たした中嶋常幸選手や錬成館のプロたち、全国からプロ志願の研修生など200 名近くの生徒がいました。現在シニアツアーで活躍するプロやツアー関係者など、直接指導を受けた人が大勢います。


後藤先生自らライフワークにしていたのが、ジャック・ニクラウスのスイング&ゴルフ学でした。歳を取ってもきちんと順番を追っていけば「誰でも出来ること」いや、「プロでも実は難しい」ことを後藤先生からたくさん教えて頂きました(ちなみに後藤先生はレフテイーで、持ち球はフェードボールでした)。


そして、時が経って現代。最新解析機器でその「中身」を継承し発信しているのは、後藤先生を知らない欧米&韓国を中心としたゴルフ強国の専門家たちでした。見ている所が同じなら「中身(結論)」も非常に近似するのは自然。何十年も前に発売されたニクラウス著書を調べて驚いたのが、現代ゴルファーの悩み(勘違い)は、今もほとんど同じという悲しい現実です(泣)。「今と昔は違う」の話は、形にだけ目を向けた勘違いだといわせて頂きます。


■インパクト(弾道)から出発したスイングの「機能性」と「持続性」

「カッコ良いスイングでフェアウエーからパーオンしてバーディー」というゴルフが必ず勝負強いかというと、「NO」といわざるを得ません。例えば、PGA ツアー選手が林の中からベタピンのシーン。そもそもドライバーショットが毎回フェアウエーを捉えられるなら、そんなドラマチックなシーンは存在しません。綺麗なスイングが強いなら、なぜフィニッシュを取れなくてもナイスショットが出るのかが説明できなくなってしまいます。


日本一(世界一?)厳しく、プロの誰もが付き合いづらいと感じた後藤先生に、なぜ僕が永年師事したかというと、スイングもギアも「機能」と「持続性」を重視し、指導・観察していたからです。「無事之名馬」の古事成語を借りるまでもなく、プロであれば選手寿命が重要。アマチュアであれば『老若男女問わず』才能が無くたって、できることからやっていく方法の方が重要のはず。


今現在の「流行」よりも、超一流として復活し長年活躍したプロたちのフィーリング以外の『長寿の法則』に興味を持つべきじゃないでしょうか?


法則という「型」にはめることに、かえって逆説的に感じるゴルファーの皆さんが多いと、日々のレッスンで感じます。身長も伸びず、運動神経もなくスポーツが嫌いで40過ぎまで肥満だった僕が、今ゴルフのお仕事をやっていられるのは、『長寿の法則』を今もじっくり習得させてもらっているからです。


もともとスライスしか打てず、スコアメイクもできないまま全てのクラブでイップスを指摘&経験。ドライバーも打てず、先輩にイジメ倒された僕が、今ネットの誹謗中傷にもめげずに試打できているのは、スイングとメンタルを勉強し、「感性」が毎日宿っているおかげです。はっきりいわせて頂きますが、8 万人以上のゴルファーと接した中で、僕よりセンスがないと感じたゴルファーに出会ったことはまだありません(笑)


■冬こそゴルフが向上できる絶好のテスト季節!?

ゴルフの向上に絶好(!?)の季節がやってきました。ボールが飛ばない&難しいコンディションでのラウンド経験は、絶対に暖かくなった時に成長し、スコアや飛距離アップにつながります。併せてスイング&ギアについても、冬の時期に見直し&再構築をオススメします。


プロではない一般ゴルファーの皆さんの方が、逆に毎回ラウンドで「結果(スコア)」を求めている気がします。コスパの高い冬のラウンドは、プロたちが練習ラウンドを行うつもりで「中身」に注目してはいかがでしょうか? もし寒いのは嫌なら、快適なインドアレンジなら薄着でも身体を動かせますし、スイングの大改善に取り組みやすいと思います。ギアにしても、新製品と人気クラブと比較したり、シャフトやグリップなどのカスタマイズなど“使いこなす”ためのスイング&ギア構築を組み合わせてみてはいかがでしょうか?


もっと飛ばすため&ゴルフを向上するために、「インドアゴルフレンジKz 亀戸店」でスイング改造もします ! 冬でもナイターゴルフも薄暮ハーフも行きます !  ギアだって沢山試します !  だってその方が楽しくないですか?


文・構成/猿場トール


■筒康博 スイング・ギア両面から計測&解析を活かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。人気インドア「ゴルフレンジKz亀戸店」ヘッドティーチャーを務める傍ら、さまざまなメディアに出演・連載中。ゴルフWEBマガジン「FITTING」編集長に就任し、自ら取材も行っている。


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