どーもです。コブラ・プーマ・ゴルフのニューモデル「KING LTDx」シリーズですが、ドライバーと同じタイミングで試打できたアイアンを紹介しましょう。パッと見た瞬間、「めっちゃロフトが立っているな~」って思ってしまったほどのストロングロフトモデルです。実際にも26.5度なので、めっちゃストロングっす。でも同時に、見た目でボールが上がりそうなオーラも感じさせてくれるのはいいですね!! さて、一体どんなアイアンなのでしょうか? 早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


もう、見るからにコンポジットアイアンですよね。実際、ソール内部にウエートを搭載しており、これは「パワーコア・テクノロジー」と命名しているようです。バックフェースを見ると、なんか強そうなイメージ!!!!

フェースはセミラージ。トウ・ヒールに長めなので、長方形チックな見た目になっています。なお、L字のカップフェースになっていて、そのL字部分中央部がえぐられているようです。より深いアンダーカットを実現しているんだとか!!

ソール幅はフェースに対してやや広め。トレーリングエッジは丸みを帯びているので、抜けはよさそうな印象でした。

ネックは限りなくグースに近いセミグース。ボディもやや厚みがあるので、深重心を意識していることを推測できますね。トウ側下部にはウエートも装着でした。

構えてみるとこんな感じ。めっちゃロフトが立って見えますよね。個人的には苦手ですが、トップブレードも厚めかつバックフェースも構えて視界に入るほど確保されているので、上がりやすそうな印象も受けますよね。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角26.5度、ライ角63.5度、長さ37.25インチ、総重量405g、バランスD0.5。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはドライバーのイメージからいくと、やや細めかな。でも、まあ、許せる範囲!! ワッグルしてみるとヘッドの動き方は適当で、素振りしてみても、変なクセはなさそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、パチンという軽快な弾き音が特徴的でしたね。弾道的には、まあ、普通にボールは上がります。クラブを信じてレベルブローに振れれば、ロフトのわりにはしっかり上げてくれると思います。でも、ちょっと気になったのはつかまり。ボクの場合、ご存じの通り筋金入りのフッカーなので、つかまりについては、人一倍敏感になっているのかもしれません。トウ側にウエートが装着されているわりにはヘッドがある地点から急激に返るような感覚があって、ボク的にはインパクト後もフェース面を真っすぐ押し出すイメージが必要に感じてしまいました。フェードヒッターやスライサーにとっては良さそうな雰囲気もありましたが、インパクト周辺の急激なフェースターンが気にならなければ…なんて、余計な心配をしてしまいました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.8m/s、初速51.1m/s、打ち出し角15.6度、バックスピン量4339.5rpm、サイドスピ-933.4rpm、飛距離182.2y

【ベスト】

HS40.1m/s、初速51.5m/s、打ち出し角15.2度、バックスピン量4246.1rpm、サイドスピン-1052.0rpm、飛距離184.1y


打感は前述通り弾き系。音もパチンと高音かつ軽快な感じ。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には、ロフト角を考えれば高弾道ですが、高めの中弾道イメージかな。それでも打ち出し角15度なので十分高弾道だけど、イメージなのか、気持ち的に胸を張って高弾道だと言い切れない何かがあったかな。スピン量的には、まあ、こんな感じかな!! 


出球傾向は、ボクのスイングで強めのドロー系。かなりフェース面のキープを意識していないと、フックを連発しそう…というか、していました。また、飛距離的にもあと5~7yは飛んで欲しいかな。つかまりがいいので、曲がり幅が大きくなり、その分飛距離を損しているような感覚があったのも、否めませんでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、全体的には悪くないですね。でも、前述通りで気になったのは、インパクト前にヘッドが急激に返るようなイメージの動きもあって、これはフッカーのボクにはちょっと…な点でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/sあたりにオススメ。ちょっとクセのあるつかまり方が気になるところですが、まあ、今風のクラブだと思います。このロフトであれば190yはマークしたいところでしたが、振っていくとちょっとつかまりが気になってしまうというジレンマはありました。スインガータイプで持ち球がフェード系の方に合いそうですが、ボクがフッカーということを差し引いても、あのつかまりの挙動がどうしても気になってしまいました。でも、ある意味このクセは個性かもしれませんよね。最近こういうクラブは皆無ですので!!

<コブラ・プーマ・ゴルフ「KING LTDx」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:【#4~#7】ボディ=431ステンレススチール、フェース=17-4ステンレススチール【#8~SW】431ステンレススチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo」(S=98g・1.8、R=94.5g/1.9/中調子)。カーボンシャフト「SPEEDER NX for Cobra」(S=61.5g/3.3、R=54.5g/3.7/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル5本(#6~PW)セット10万5000円、単品(#4、#5、GW、SW)各1本2万1000円。カーボンシャフト装着モデル5本セット11万5500円、単品各1本2万3100円。 ※価格は税込み