どーもです。マジェスティゴルフの新製品「マジェスティ プレステジオXII」シリーズを試打できました。「マジェスティ プレステジオ」といえば、もはや工芸品の域に達したモデルの感もあり、仮にフルセットをそろえるとなると100万円は必要なモデルです。ドライバー1本で約25万円ですからね。マジで試打するときに、別の緊張感が走るモデルだったりしますが、そんなプレッシャーにも負けず。試打してきました。まずはドライバーからいってみましょう。


まずは見た目ですが、先代「マジェスティ プレステジオXI」シリーズを試打出来ていなかったようです。ブログを見返しても先々代「同X」シリーズしか出てきませんでした。今に至って気付くという浅はかさ。というわけで、今回は単体レポでいかせてもらいます。


金ピカですわ~!! 形状的には、やや後部に長めのストレッチバックタイプとなっていました。少なくとも今作は、クラウンとボディが一体成形となっているよようで、その分、エネルギーロスや異音発生の可能性は低減されているようですね。

フェースはシャロー。フェース面のミーリング加工が美しすぎます!

ボディもシャロー。かなりヒップダウンしているので、低深重心もかなり意識していると思います。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンのレッドが鮮烈ですよね。ゴールド&レッドは、釣りのルアーでは鉄板カラーだったりしますが、ゴルフではなかなか珍しいですよね。なお、クラウンの投影面積は大きめで、形状的には丸型。フッカーにとっては、ややフックフェースなのが気になるところかな。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「MAJESTY LV750」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9.5度、ライ角59.5度、長さ46インチ、総重量266g、バランスD3。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量42g、トルク5.2、全体しなり。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、まず長いっすねw 46インチモデルを久しぶりに持ちましたが、やっぱり長いです。重量的には軽めで、グリップも結構細め。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスとしては柔らかめで、結構しなる感じでした。しなりポイントは真ん中あたり。ワッグルしてみると、シャフトをしならせたイメージ通り、ヘッドは結構動く感じ。素振りしてみると、クセがなく素直にしなるイメージですが、振っていくとヘッドが走りそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、素振りのイメージ通り、振っていくとインパクト付近でヘッドが走る感じで、持ち球の腐れフックを連発。アウトサイドイン系のスイングを意識しても、かなりつかまりがいいイメージで引っ掛けを連発。カット気味で打ってみると、バックスピン量が増えて飛距離ロスにつながっていました。ボクにとってナイスショットを打てた打ち方は、インサイドアウトを意識してヘッドを右前に放り出すイメージで、かつ、インパクト後もフェースを返さないイメージで動画のような弾道が打てました。気になったのは、ボールの上がり方。今回試打クラブの手配の都合上9.5度モデルの試打となりましたが、「ん? こんなに男前な弾道なの?」ってな感じ。打ち出し角はほぼ12度台で、1球だけ15度とまずまずの高打ち出し角が出ましたが、それ以外はほぼ12度台の中弾道でした。ボクがインサイドアウトのあおり打ちを意識したせいもあるかもしれませんが、ここ最近ではなかなか体験できない球の上がり方でした。でも、弾道的にはロースピンの弾丸ライナー系で、めっちゃランがでそうなイメージでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.7m/s、初速62.0m/s、打ち出し角13.3度、バックスピン量2347.7rpm、サイドスピン-395.0rpm、飛距離243.5y

【ベスト】

HS42.8m/s、初速62.0m/s、打ち出し角15.1度、バックスピン量2234.0rpm、サイドスピン-354.0rpm、飛距離248.3y


打感は弾き系。結構硬さを伴う弾き系に感じました。音も高音系ですね。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には、中弾道イメージ。ロフトの問題なのか、それともボクのスイングとの相性なのか、原因はさまざまかと思いますが、とにかくボク的にはもうちょっと上がって欲しいかなというイメージでした。でも、前述通り、かなりの強弾道イメージはグッド!!


出球傾向は、インサイドアウトでヘッドを右前に放り出し、かつ、ヘッドを返さないイメージでいい感じのストレートから軽いドロー系。いつも通りの打ち方だと、腐れフック連発でした。なんだかんだで40~50球は打ってしまいましたが、1球たりともフェードやスライスは出なかったので、かなりつかまりは良いモデルだと思います。


シャフトフィーリングと振り感ですが、これはもうかなりヘッドが走る感覚ですね。ボクのように手首を使ってしまうタイプだと、フック必至でしょう。そもそもフェースもやや被っていますので、ボク的にはかなり極端にスイングを意識する必要があったかなって感じでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/sあたりにオススメ。いってもHS42~43m/sあたりかなといった感じですが、ボクのようにリストターンを積極的に使ってしまうタイプにはNGでしょう。おそらく、「マジェスティ プレステジオ」史上最もオートマチックにつかまるモデルの印象でしたね。って、先代も打ってないのに何ですけど…。過去にボクがマジェスティの中でも屈指の…、というか、おそらくナンバーワンのつかまりだと思います。10.5度がどの程度上がるのかが気になるところですが、少なくともこの9.5度はランで稼ぐイメージのドライバーでした。

<マジェスティゴルフ「マジェスティ プレステジオXII」ドライバー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:7▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=軽比重チタン、フェース=Super438 FG-X

■シャフト(重量/トルク/調子):「マジェスティLV750」(S=42g/5.2、SR=40g/5.2、R=38g/5.3、R2=37g/5.3/全体しなり)

■価格:1本25万3000円 ※価格は税込み