どーもです。テーラーメイド「ステルス」シリーズのドライビングハイブリッドとドライビングアイアン、および新製品「HI TOE3」ウエッジを試打できました。まずはドライビングシリーズですが、ドライビングハイブリッドとして「ステルスDHY」、同アイアンとして「同UDI」の2モデルをラインアップしています。見た目では前者はいわゆるアイアン型UTですが、後者もアイアン型UTなんだけど、よりアイアンチックになっていました。というわけで、今日は「ステルスDHY」を紹介します。


まずは見た目から。


バックフェースはのっぺりした感じですが、トウ側の黒い部分は異素材のような気がしますが、ボディはステンレススチールとしか書かれていないので、気のせいかな!?

フェースはやや小振り気味かな。トウが低いので、長方形っぽい形状に見えました。

ソール幅はフェースに対してやや厚めに感じました。同社得意の貫通型スピードポケットの後ろにウエートが鎮座しています。低重心を意識しているのでしょうが、浅重心にもなっていそうなポジションですよね。

ネックは少しだけでグースが入った感じかな。ボディはファットですね!

構えてみるとこんな感じ。ぶっちゃけ、アイアン型UTかな。トップブレードは厚めですが、バックフェースがこうして見えるのは、個人的にはちょっと苦手かな。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI SILVER TM70 HY(’22)」Sフレックス装着モデルの#3。スペックは、ロフト角19度、ライ角60度、長さ40インチ、総重量358.7g、バランスD2.5。シャフトスペックは、重量78g、トルク2.8、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも気持ち細めですが、まあ、許容範囲です。シャフトを手でしならせてみると、若干ですが、Sにしては柔らかめにも感じました。しなりポイントは真ん中よりも気持ち手元側。ワッグルしてみると、シャフトをしならせた印象からすると、ヘッドの動き方は少なめ。素振りしてみると、結構シャープに振れそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、見た目ほどシビアではないというか…。原稿を書くまではアイアン型UTだとばかり思っていました。「ステルス」シリーズはアイアン型UTをラインアップしていないですよね。レスキューはウッドタイプですもんね。アイアン型UTですが、ボクの中では、上級者か余程のアイアン好きが使うクラブだと思っているので、その先入観からすると「意外と打てるじゃん!!」でした。ただし、ボールが上がりません。もちろん、#3あたりと比べれば上がりやすいのでしょうが、そもそも#3ってもうキャディバックにない方も多いですよね。ニッチなモデルかもしれませんが、こんなクラブが発売されるということは、それなりに需要が見込めるということでしょう。ボクにとってはウッド型UTの「ステルス」レスキューに対するアイアン型UTの位置付けでした。


スカイトラックの弾道データはこちらで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.9m/s、初速54.1m/s、打ち出し角11.6度、バックスピン量3532.0rpm、サイドスピン-334.7rpm、飛距離200.4y

【ベスト】

HS39.8m/s、初速55.4m/s、打ち出し角11.3度、バックスピン量3684.5rpm、サイドスピン-210.8rpm、飛距離203.2y


打感ですが、芯を食えばムニュっとしたマイルド感ですが、外すとやや硬めの弾き系でした。音は芯を外すほど高くなる印象でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には低めの中弾道。ボクのスイングの問題もあるでしょうが、それでも決して上がりやすいモデルではない印象でした。スピン量も少なめですね。なんでも、最近はアイアンでも浅重心化が進んでいるようですが、個人的には「ん~」ってな感じ。ソールを見る限りこの「ステルスDHY」も浅重心を意識していそうですね。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。まあ、何を打ってもドロー系なんですけど(笑) ややカットに打つような感じで芯を食うと、ほぼストレートでウソみたいなライナー性の強弾道が出ました。


シャフトフィーリングと振り感ですが、素振りで感じた通り、かなりシャープに振り切れました。シャフト挙動も、変にどこかがしなるといった感覚はなく、結構素直にしなる感じでした。


今回ボクが試打した限りでは、HS40m/s以上であれば打てそうな感覚でした。とはいえ、まず特筆すべきは、ボールが上がりません!! なので、スイングで上げようとしてしまうリスクもはらんでいると思います。そもそも、このようなアイアン型UTを手に取る人は、いわゆるアベレージゴルファーとは次元が違う要求をしていると思います。例えば操作性だったり、上がり過ぎないだったり。よりオートマチックに打とうと思うならレスキューがあるわけなので、そもそもボクレベルにはぶっちゃけ無用の長物となってしまいそうです。でも、そんなニッチなモデルでも確実に必要としている方もいるでしょう。今現在、アイアン型UTをキャディバックに入れている方はお試しください。

<テーラーメイド「ステルスDHY」ドライビングハイブリッド>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ステンレススチール(450SS)、フェース=クロモリ鋼(4140)

■ロフトバリエーション:#3=19度、#4=22度、#5=25度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「TENSEI SILVER TM70 HY(’22)」(S=78g/2.8/中調子)

■価格:各1本4万1800円 ※価格は税込み