みなさん、せれにゃん塾へようこそ! 塾長の青木瀬令奈です。これから1年間、毎週火曜日は日刊スポーツで、みなさんにゴルフの楽しさをお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

★せれにゃん塾理念★

「量より質」。これがせれにゃん塾の理念です。だって、何を隠そう、昔の私は大の練習嫌いだったからです。7歳でゴルフを始めたものの、50球打っただけで「疲れた~」と言ってやめてしまうような子供でした。それでも、ジュニアの試合でしっかりと結果を出せたのは、要領よく練習することができたからだと思っています。

練習嫌いは、実はプロになってからも続いていました。2015年に今のコーチ(大西翔太氏)と出会って初めて、練習が好きになりました。それくらい長い間、練習嫌いだった私が「質より量」というのは説得力があるでしょう? 競技ゴルフをしていらっしゃる方は別にして、趣味でゴルフをしているみなさんは、仕事も家庭も忙しい中で上達を目指している。練習時間が少ないのは仕方ありません。だったら、質のいい練習方法とスマートな(賢い)頭の使い方でスコアアップを目指しましょう。

★ゴルフをより楽しむために★

ゴルフは、80歳になっても90歳になっても楽しめる生涯スポーツです。いくつになっても、上手になることができます。実際、私もプロ入りからしばらくして、大西コーチとともにスイング改造して、飛距離が20~30ヤード伸びた実績があります。

ゴルフはミスをするスポーツです。その上、飛んできたボールを打ち返すのではなく、自ら始動してプレーします。だから、1つのミスから追い詰められて、どんどんミスが続く悪循環が生まれやすくなります。それをどうやったら回避できるか。それには、ミスをできるだけ減らすこと、1つミスをしても、落ち着いて次からはミスをしないようにすることが必要です。

さまざまな状況で、ミスの可能性を頭の中に浮かべ、それを避ける方法を知っていれば、ラウンド中、泥沼にはまることはありません。「あ! せれにゃん塾でこんな話をしていたな」と、思い出していただければ、それができるようになるのです。

ゴルフの楽しさは、現場での応用力次第、と言い換えてもいいでしょう。ミスがミスを呼ぶのではなく、ミスを1つで終わらせる。あるいは、ミスしても、次の1打でチャンスに変える。そんなことを皆さんにレクチャーできればいいな、と思っています。塾長の私を信じて、1年間ついてきてください。


せれにゃん塾へようこそ!
せれにゃん塾へようこそ!

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小柄ながら小技が抜群で、2005年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残している。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。

◆飯能グリーンカントリークラブ(埼玉・飯能市) 西武池袋線飯能駅からクラブバスで約15分。狭山日高インターから15分。ティーグラウンドからほぼピンが見える平たんでオーソドックスなコース。200ヤードのドライビングレンジや30ヤードのアプローチ、バンカー練習の付帯施設も充実している。関谷達之支配人は、「施設を生かすのも人材が必要。来場者に喜んでもらいたい」とCAS(コース・アドバイザリー・スタッフ)のレベルアップを推進している。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=横山健太

 ◆取材協力=飯能グリーンCC(埼玉・飯能市)