男子プロゴルフの石川遼(19=パナソニック)が2日、東日本大震災の影響で主に福島県広野町から埼玉県三郷市へ避難している被災者を慰問し、幼児に絵本を読み聞かせ、持参したテレビゲームで小学生と遊ぶなど1時間半を過ごした。

 避難所の体育館には遠慮気味に入ったが、声援を受けたり、サインを求められたりと普段と変わらない反応に安堵(あんど)の表情が浮かんだ。「自分が行ってもいいのかなと思っていた。他人の僕を応援してくれる余裕があることに驚いた」と述べた。

 2歳と1歳の娘を連れて避難している新妻有貴さん(24)は「わたしが絵本を読むよりも娘は集中して聞いていた」と笑顔。似顔絵を描いて渡した中学3年生の新田麻衣さん(14)は「格好良かった。しばらくはこの話題で明るくなる」と話した。