第2ラウンドを終了し、石川遼(23=CASIO)は通算1アンダー139の10位に浮上した。102位から出た第2ラウンドは65とチャージし、今年になって初めての予選通過を果たした。首位は通算7アンダーのパドレイグ・ハリントン(アイルランド)。引き続き第3ラウンドが始まったが、雷雨などでサスペンデッドとなった。

 石川がようやく目覚めつつあるようだ。前日は12番終了でサスペンデッド。残りホールは難所が続くだけに、この日の朝の再開時は「かなりプレッシャーがあった」という。そんな中、最初の13番で下り5メートルのフックラインを沈めてバーディー発進だ。「(前夜)1回寝ても、ショットの手応えを忘れていない感じがあった」。65は今季米ツアーで自己ベストだ。

 今年になって4戦連続予選落ちで、第1日は102位発進と重圧がかかりそうな第2日も「あまりそこ(予選通過)は見てなかったかな」と振り返る。「予選落ちの時は『通りたい』と思う。いざ通ると、そこは考えても意味ないと」。あくまで「予選ラウンドは優勝争いへの過程」と、上位争いをにらんだ。

 この日、石川は第3ラウンドをスタートできないまま終え、本来の最終日は長丁場は必至。勝負が月曜日(2日)にもつれ込む可能性もある。