テレサ・ルー(27=台湾)が、昨年12月の最終戦LPGAツアー選手権リコーカップに続き、年またぎの2連勝を決めた。10年最終戦~11年開幕戦の朴仁妃以来2人目の快挙に「そんなの全然考えていませんでした」と笑顔を見せた。

 最終日は首位穴井を1打差で追ってスタート。7番から7バーディーを量産し、ノーボギーの65を出す圧巻のプレーで2位以下に4打差をつけた。「シーズン前はどうなるか不安だったから、本当に良かった」。オフに胸部を痛めて練習が満足にできず、開幕3週前から宮崎で2週間の合宿を行い、何とか間に合わせたという。

 昨季は日本女子オープン、LPGAツアー選手権リコーカップの国内メジャー2冠を含む3勝で賞金ランク2位。今季は初の賞金女王を狙える立場にあるが、目標はツアー史上初の平均ストローク60台にすえる。「これからみんなの調子が上がってくるし、女王はわからない。それより、もっとうまくなりたい」。米ツアー参戦経験もある実力者は今季、ANAインスピレーション、全米女子オープン、全英女子オープンという海外メジャー3試合にも出場を予定。今季も日本勢には脅威の存在になりそうだ。