ツアー初勝利を目指したプロ18年目の山下和宏(41=ザ・サイプレスGC)が、66の好スコアで回ったが、通算14アンダーで、首位に1打足らずに2位に終わった。

 今回で9回目の最終日最終組だった山下は、過去8回の平均ストロークが72・875とことごとく崩れて涙を飲んできた。だが、この日は7バーディー、2ボギー66とスコアを5つ伸ばした。特に後半のインで5バーディーを奪い、最終18番でバーディーを奪えば、ヘンドリーとのプレーオフという場面まで持ち込んだ。

 そのピン下7メートルのパットもしっかりと打ち「思ったところにビビらず打てた」と山下は、敗れたが満足げだった。この開幕戦までは、アプローチ、パットに不安をかかえていたが「今回でたくさん成功体験して、手もスムーズに動かせるようになった。これから自信を持って試合に臨める」とまさしくこの大会は山下にとって“収穫1敗”となった。