8アンダー4位から出たマイケル・ヘンドリー(35=ニュージーランド)が、7バーディー、ボギーなしの64で回り、通算15アンダーで逆転優勝を果たした。主戦場にしてから3年目となる日本ツアーで初勝利を挙げた。

 通算15アンダーまで伸ばしたヘンドリーが、18番パー4で第1打を大きく左に曲げた。第2打も花道にショートし、第3打はピン右上3メートルにしか寄らなかった。しかし「自分の読んだラインを信じて、しっかり打った」パーパットはど真ん中から沈んだ。会心のガッツポーズ。後続の山下が18番を取れずにヘンドリーの日本ツアーの初優勝が決まった。

 「すごくうれしい。8アンダーから出たので最初はチャンスがあると思わなかったが、12番で取れて12アンダーとなった時から意識しだした」と振り返る。05年にプロゴルファーとなり、母国のニュージーランドPGA選手権では12、13年と連続優勝している実力者だ。

 子供のころからクリケットをゴルフと並行してやっており、ニュージーランドの19歳以下の代表経験もあるが、肩を痛めてゴルフに専念した。開幕戦の優勝賞金は2600万円。「そりゃあ、ゴルフをやってよかったよ」と186センチ、95キロの大男がにっこりとした。