菊地絵理香(26=オンワードHD)が待望のツアー初優勝を手にした。「また負けるんじゃないかと思っていたので、勝ててビックリです」と最終日を振り返るが、9番で13メートルのロングパットを沈めるなど、69をマーク。スタート前の2位との2打差を5打差に広げる快勝だった。

 前日夜、実家がある北海道千歳市から急きょ現地入りした母砂織さん(51)は「落ち着いてましたね。あまり期待せずに見ていました」と笑う。3人姉妹の末っ子だが、一番の負けず嫌い。幼稚園のころ、スキーに行くと尻込みする2人の姉を横目に、父克弥さん(51)に追いつこうと直滑降でがんがん滑っていたという。

 菊地は「向上心を持って、もっと技術を上げていきたい」。賞金ランクは1位に浮上。6月中旬の全米女子オープン日本地区予選出場も決めた。プロ8年目の初優勝が菊地のプロ人生を一気に加速させる。