今年もアマ旋風!? アマチュアの野沢真央(18=クラーク記念国際高卒)が3アンダー69で、首位に1打差の2位発進した。270ヤード級の飛距離を武器に4バーディー、1ボギーだった。昨年6位の永井花奈(17=東京・日出高3年)も3打差7位、元阪神外野手を祖父に持つ幡野夏生(17=東京・堀越高3年)も5打差21位と巻き返し可能な位置だ。

 昨年大会は森田遥2位、堀琴音4位、永井6位とアマ(当時)が3人トップ10入りした。そんな背景に後押しされるように、今年も10代アマが元気だ。

 野沢は13年日本女子オープン以来3度目のツアー出場も、堂々としたプレーぶり。370ヤードの6番パー4では第1打で残り90ヤードまで運び、54度のウエッジでピン奥2メートルにつけてバーディー。10番から16番まではチャンスにつけながらパー続きで「耐えるゴルフ。(パットが)入ればもっといいスコアが出たと思う」と、余力を残しての69だ。

 昨年、全米女子オープンの国内予選に挑戦した。プレーオフで渡辺彩香に敗れて次点。繰り上がり出場待ち1番手で「お金はかかるけど、出られる可能性があるなら」と現場で待機した。結局出番は巡って来ず「その悔しい思いもあって、リベンジしたいと、楽しみと緊張感があった」と前夜の心境を振り返る。

 一方で全米女子オープンの会場では、貴重な経験をした。大好きな曽雅■(ヤニ・ツェン、台湾)の練習ラウンドにつき、練習場では曽の隣でボールを打った。「世界のトッププロはオーラがある」「次は出場する方で会場に行きたい」「トッププロでもミスするので、気持ち的に楽になった」。収穫は大きく、夢は広がった。

 ツアートップ級の飛ばし屋渡辺と「そんなに(飛距離は)変わらなかったと思う」という大器だ。同時に「飛ばしても、ショートゲームがうまいと言われたい」と小技を磨いてきた。今夏のプロテストを受験予定だけに“名刺代わり”の一戦としたいところだ。【岡田美奈】

 ◆野沢真央(のざわ・まお)1997年(平9)3月11日、名古屋市生まれ。幼少の頃に水泳を始め「背筋力はあると思う」。母美知恵さん(43)の勧めで10歳からゴルフ。クラーク記念国際高に進む。12年中部ジュニア、中部女子パブリック優勝。現在は愛知・中京GC石野で練習生。目標のプロは「小学生の頃はタイガー・ウッズ。今はマキロイ」。168センチ、58キロ。

※■は女ヘンに尼