男子ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJT杯(3日開幕、東京よみうりCC)のプロアマ戦が2日、同コースで行われた。

 初の日本タイトル奪取を狙う石川遼(24=CASIO)は、出場選手が警戒を強める速いグリーンについて「僕は難しい方がいいですね。自分も難しいけど、周りも全員難しいわけですから。速くなるのは、僕は大歓迎です」と言い切る。もともと傾斜が入り組んでいる構造だけに、スピードが上がれば難度はさらにアップ。「スティンプメーター(グリーンの速さなどを測る計測器)の数字よりも実際は難しくなるでしょうね」と読む。

 前週カシオ・ワールドオープンは最終日を首位で迎えながら逆転負け。「先週が終わった段階で、今週こそはという思いが強かった」。今季2勝目を逃す要因となった12番のOBに象徴されるように、納得できるショットの状態ではないという。「今のままではダメかなと思いますね」と首を振る一方で「先週は優勝はできなかったけど、優勝争いはできた。内容的にあまり良くなかった中でアプローチやパットで残れたというのは逆に自信になる」とポジティブな要素も見いだしている。

 第1日はいずれも大会初出場となる今平周吾(23=フリー)、永野竜太郎(27=フリー)と同組。フレッシュな顔触れとともに、午前10時20分にティーオフとなる。