石川遼(25=CASIO)が最終日を前に、首位と4打差14位から7打差9位に後退した。

 この日はティーショットが荒れに荒れた。3番パー4で右ラフに入れたのを皮切りに、パー3を除く14ホール中、フェアウエーを捉えたのが2回だけ。フェアウエーキープ率14・29%は、全67選手中最下位の64位(タイが3人)だった。

 「林までは行かないけど、ラフに行ってしまう。自分の中ではインプレー(プレーできる範囲)だけど…」と言い、チャンスがほとんど作れず「打つのがパーパットばかり」という結果につながった。

 この日の決勝ラウンドからペアリングは2サムとなった。スコアメークに苦しみ、同組の大堀裕次郎との会話も途切れがちとなり、途中から「楽しくやらないとダメだよね」と語り合うなど、気持ちを維持するのにも苦労した。

 それでも、最終18番でチップインバーディーを奪って大歓声を浴び、最終日に気持ちをつないだ。首位の松山英樹とは7打差。「優勝の行方は英樹次第。英樹が伸ばせば、周りは苦しくなるけど…。自分はまず2位グループを目指して(通算3オーバーから)イーブンパーを目指す。すごく苦しいけど、最後まで諦めずに頑張ります」と言い、気持ちを懸命に奮い立たせていた。