マンデー予選会(主催者推薦選考会)をアマチュアでただ1人突破した蝉川泰果(たいが、15=大阪・興国高1年)が“若さ”に泣いた。

 序盤からショットが好調で後半の15番までに5バーディー、2ボギー。3アンダーペースで上位争いを繰り広げた。ところが、16番パー3でダブルボギー、17番パー4でボギーと終わってみれば、イーブンパーの47位。

 「最初は緊張してなかったんですが、ちょっと焦ってしまって」。上位で戦う15歳の存在に気づき、ギャラリーが増えた。また16番から多くのカメラマンが姿を見せた。これまでツアー競技出場は3試合だけで、予選通過経験のないアマチュアが力んでしまったのも無理はなかった。

 それでも、第2日の巻き返しに向けて意欲は十分だ。「今日はショットは比較的ビタビタ来てました。風向きを読むのが難しいけど、明日は10バーディー取るぐらいの強い気持ちで頑張ります」。

 生まれは開催コースABCGCのある兵庫県加東市。この日キャディーを務めた父佳明さん(55)から「タイガー・ウッズのように」と期待を込めて「たいが」と名付けられ、小学校5年の時には、今大会で行われていたジュニアレッスンで石川遼から指導を受けた。マイナビABC選手権の申し子とも言える15歳が、ツアー挑戦4度目で初の予選通過に挑む。