イ・ボミは今年、3年連続の賞金女王を目指す。3年連続となれば、00~05年まで6年連続で女王となった不動裕理以来。歴代でも樋口久子(9年連続)、と阿玉(5年連続)、不動しかなし得ていない快挙だ。

 イ・ボミは昨季5勝。2年連続の2億円には届かなかったものの、1億7586万9764円を稼いだ。加えて平均ストローク(70・0922)パーオン率(74・4694%)パーセーブ率(91・0112%)メルセデス・ランキング(623ポイント)リカバリー率(参考記録、72・8606%)も含め、2年連続の6冠に輝いた。

 今年も大きな死角は見当たらないが、本人が「16年はスケジュールがハードで最後は体力も落ちて良いプレーができなかった」と話すように、年間を通じたコンディション維持が課題。そのため1月からの米国合宿では徹底的な打ち込みとともに体幹トレーニングなどをしっかりと行い、筋力アップにも努めた。

 美しき女王は多くを手にしてもいまだ貪欲だ。今年はツアー史上初の平均ストローク60台、そして「(国内)メジャーで勝ちたいです」という。今のままの努力を続ければ十分可能だ。