ツアー最年少優勝記録保持者のアマチュア勝みなみ(18=鹿児島高)がツアー競技で初めて泣いた。通算1オーバーで競技を終え、その時点では予選通過ギリギリで、最終的には39位での決勝進出。ツアー出場59戦目、アマチュア出場が最後になる可能性の高いホームコース大会で、ツアーで初めてとなる涙を見せた。菊地絵理香(28)が通算10アンダーでツアー3勝目に王手をかけた。

 外せば予選落ちと思っていた。下り2・5メートルのパーパットを沈めると、勝がキャディーと抱き合い号泣した。「絶対に予選を通らないと…と思っていたので」。鹿児島高牧CCは祖父市来龍作さんが競技委員を務めるホームコース。62位スタートから生涯初のチップインバーディー3個を決め、71にまとめた。与論島で小学校教諭を務める父秀樹さんも来場していた。今年のプロテスト受験を決めており、恩返しの意味もあり、重圧から解放された涙だった。