世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)は3バーディー、3ボギーの72と伸ばせず、通算2アンダーの214で24位に後退した。わずかな差でバーディーパットが決まらず、チャージは不発。マスターズ(4月6日開幕、米ジョージア州)前最後のストロークプレーとなる最終ラウンドで大舞台につながる爆発を狙う。ケビン・キズナー(33)とチャーリー・ホフマン(40=ともに米国)が通算11アンダーで首位に並んだ。

 「疲れました」と振り返る松山の表情に悔しさがにじんだ。世界ランク3位マキロイ(英国)同9位のファウラー(米国)が65を出していた。「出せなくもない内容だったと思う。パープレー以上の内容だとは思う。現状はこういう感じなので、仕方ないかなと思います」と受け止めた。

 前日スーパーショットを放った11番で第2打を2メートルにつけてバーディーを奪っても後が続かない。12、13番は珍しく連続してショートアイアンの距離感にズレが生じ、いら立ちを隠せなかった。さらに残り5ホールで打った4度のバーディーパットはわずかな差で全て外れた。「5、6メートルの入ってほしい距離にはついていた。それがことごとく入らなかった」と言った。

 スタート前の練習では、番手を上げていく流れの中で1球、締めの1球の計2球しかドライバーを使わなかった。いい感触で打てている証拠だ。パットも「どうしようもないミスはほとんどしてない。もう少ししたら入ってくれるのかなという感じがある」と分析。次戦はマッチプレーのため「マスターズ前のストロークプレーは最後になると思うので、いい形で終われたら」。大一番につながるフィニッシュを目指す。【亀山泰宏】