男子ゴルフの世界選手権シリーズ、デル・マッチプレー(22日開幕、米テキサス州オースティンCC)の練習ラウンドが21日(日本時間22日)に同コースで行われた。

 世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)はアウト9ホールを回って最終調整。直近のアーノルド・パーマー招待で不満をのぞかせていたショットの状態には依然として納得がいかず「(良くなるきっかけが)見つかっていれば、こんなにイライラしないんですけどね…」と苦笑した。

 普段から丁寧に行うグリーン周りの確認だが、今回はさらに徹底。「絶不調だからです。ティーショットも曲がりますし、セカンドも曲がる。アプローチも調子悪いんで、やっとかないといけないと思う」と説明する。強風に悩まされる選手が多いコースにあって「風があった方が楽ですね」と言うのも、現状を踏まえてのこと。「(基本的にショットが)曲がるんで、どこかに打ってけば(風で)戻ってくるから。風にぶつけて、利用していく」と笑って作戦? を明かした。

 各グループ1位のみが決勝トーナメントに進める予選は、昨年大会準優勝の世界ランク27位ルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)同53位ロス・フィッシャー(英国)同57位ジム・フューリク(米国)と同組。「最低2勝(が必要)でしょうね」と予想した直後に「そんなゴルフはできてないと思うので…」と嘆き節が漏れたが、準備に全力を尽くす姿勢に変わりがあるはずもない。練習ラウンド後はパット、アプローチと入念にチェックした後、大半の選手がすでに引き揚げている中でドライビングレンジへ。誰もいない練習場の端でボールを打ち続けた。

 第1日は昨年トラベラーズ選手権で世界最少ストロークに並ぶ「58」をマークした衰えぬ46歳、フューリクが相手だ。