片岡大育(28=Kochi黒潮CC)は昨年10月のトップ杯東海クラシックでツアー通算2勝目を挙げた。谷原秀人、池田勇太という格上プロとの最終日最終組でただ1人ノーボギー。ベストスコア66をマークし、通算16アンダー、272で池田に1打競り勝った。

 距離は出ないがドライバーの精度や小技は秀でている。16年は1ラウンドあたりの平均パット数(27・68)が1位、フェアウエーキープ率(65・25%)、リカバリー率(66・82%)がともに3位だった。

 静かで美しいスイングから、安定したショットを黙々と重ねる姿は、昨春の中日クラウンズでプレーオフの末に敗れた、あこがれの金庚泰のよう。「キョンテさんのプレースタイル、空気感が好き。僕も似ていると思って」という。

 トップ杯東海クラシックの祝勝会で、好きなアルコールを我慢した。「飲むと食べ過ぎるんです」。もともと太りやすく、飲み出すと、シメのラーメンまでフルコースでいってしまう。74~75キロのベスト体重を維持するため、昨年は9月から禁酒を続け、好結果につなげた。今季もコンディションを保てれば、通算3勝目は見えてくる