世界ランク50位以内の資格で初参戦となった昨季日本ツアー賞金王池田勇太(31=フリー)は、5バーディー、2ボギーの69で回り、通算2アンダーの142で23位の好位置につけて決勝ラウンドへ進んだ。

 1オーバーから出た前半は予選落ちの危機だった。4番で3パットボギー、バーディーを奪った直後の8番でも1メートル強のパーパットを外した。「昨日、ちょっと“ある人”と話をして、このコースはアウトが意外と難しい、インの方がリズム良くいければ取れるっていう話をしてて…」。気になる「ある人」については「ある人はある人ですよ」と笑ったが、後半だけで4バーディーを奪ってみせた。

 12番で3メートル強のバーディーパットを沈めて流れをつかむと、続く13番パー3もティーショットをピンに絡めてバーディー。15番は10メートル近いロングパットを決め、16番パー5は2オン2パットで再びの連続バーディー。難関の最終18番もティーショットを右に曲げながら、最後は3メートルのパーパットをねじ込んで何度も拳を握った。

 「今日は本当にいいゴルフができた。せっかく、こういうビッグトーナメントで、いい位置で迎えられる土曜日ですから。また明日も今日のような粘り強いいいゴルフを見せて、上にいけるように頑張りたい」。日本の賞金王として「第5のメジャー」で存在感を見せつける。