福岡・沖学園高2年の渋沢莉絵留(りえる、16=北山)が“イ・ボミ効果”で首位と4打差3位に浮上した。昨年12月から2年連続賞金女王のイ・ボミ(28=韓国)のコーチを務めるチョ・ボムス氏からの指導を結果につなげた。首位にはナショナルチームメンバーの沖縄・名護高2年の佐渡山理莉(りり、17=エナジック瀬嵩)が立った。26オーバーまでの71人が今日18日の最終日に進んだ。

 渋沢がチョ・コーチの教えを胸に3位浮上だ。テークバックからムダな動きを省いたコンパクトなスイングでプレー。ノーバーディー、3ボギー、1ダブルボギーの77だったが「バーディーを取ろうと攻めた結果のボギーだった」。この日も選手の多くが高難度コースに苦戦を強いられたが「前半からだんだんドライバー、パターの調子は上がっていった」と踏ん張った。

 昨年12月、元沖学園・田中監督を通じてチョ・コーチに指導を受けることになった。オフに1週間、渡韓したり、イ・ボミの試合で来日した際にも見てもらった。「トップからのムダな動きがなくなった」。ドライバー平均飛距離も10ヤード増の260ヤードになった。

 先週、推薦で初出場した国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」では練習ラウンドでイ・ボミと回り「1打1打にムダがなかった」と目に焼きつけた。“イ・ボミ効果”で逆転Vを狙う。【菊川光一】