濃霧のため最終日13日の競技が中止となり、12日の第1日の結果で各成績が決定。団体男子は開志国際(新潟)、同女子は明秀学園日立(茨城)がともに初優勝した。団体は男子上位14校、女子8校が全国大会(8月2~8日、山口・宇部72CC)に進出した。

 午後3時に大会中止が決まり、明秀学園日立の女子団体初優勝が決まった。2年前から総監督として指導する石井貢氏(68)高橋倫明監督(57)小林克己コーチ(48)ら指導陣は静かに喜んだ。

 石井氏といえば男子の強豪、茨城・水城高の監督を39年務め、片山晋呉、宮本勝昌ら多くのプロを誕生させている。全国高校男子団体優勝6回を誇る名将として知られる。教え子である小林氏とのコンビで、指導に当たっている。「昔の監督は怖くて近寄れなかった。今はおとなしいもんです」と小林氏は笑う。

 部員は計16人。「みんな素直な子ばかり。じっくり話をするけど怒ったりはしません」と石井総監督。昨年は1打及ばず全国大会出場を逃したが、2年目で目標達成だ。宮本夏実主将(3年)は「全国出場を果たせてうれしい。総監督は自分が思いつかないことを気づかせてくれる。全国で少しでも上にいけるように猛練習します」と話した。

 平塚新夢(3年)は「5月のステップアップツアーで優勝し好調だったが、今回はチームに貢献できず残念」。今井鮎美(1年)は「自分も貢献できず。今日は良かったのでやりたかった」。高久みなみ(2年)は「今年は3年生と全国大会に行けることになり良かった」と喜んだ。