世界ランク4位、松山英樹(25=LEXUS)は1イーグル、4ボギーの74で回り、2オーバーで首位と9打差の82位となった。

 「最悪です」とひと言で切って捨てた18ホール。65を出した同組のリッキー・ファウラー(米国)は滑り出しからエンジン全開だったが、松山も爆発を予感させる瞬間があった。15番パー4、残り103ヤードから52度のウエッジで放った第2打が、ピンの奥から傾斜を下ってカップインするスーパーイーグル。しかし「それだけです」。その後3つのボギーをたたき、最終9番パー3は2メートル弱が入らずパー。最後までバーディーパットがカップに消えることはなかった。

 フェアウエーキープ率64%は106位、パーオン率50%は135位。ボギーだった8番ではフェアウエーの真ん中から第2打をバンカーに入れた。「小さなことが積もっていけば悪くなるのと一緒で、小さなミスが自分の中であるので、それが積もって、8番みたいにいいところから大きなミスになったりする」。突発的な事象ではないことを強調した。さらに「スコアに対するパットの貢献度」もマイナス1・064で104位。ショット、パット両面で苦しんだ形となった。

 「終わったことなので、明日のベストを尽くせるように頑張りたいなと思います」。言葉通り、ラウンド後の練習は3時間近くに及んだ。数々の逆境をはね返してきた松山の底力。このままでは終われない。