リッキー・ファウラー(28=米国)が7バーディー、ノーボギーの65で回り、7アンダーで単独首位に立つ好発進を決めた。

 2ホール目の11番で2メートルにつけて最初のバーディー。12、14番は4メートルを沈め、632ヤードの18番パー5では2オンに成功し大歓声を浴びながら悠々とバーディーを奪った。後半も全く乱れず「メジャーでこんなにストレスのないプレーはめったにない」とニッコリ。

 同組で回った松山英樹も「あれだけショットが真っすぐいって、ずっとある程度のチャンスについて、パットがあれだけ入れば、それは(65が)出るかなと思います」と脱帽のプレーだった。

 祖父が日系米国人で「ユタカ」のミドルネームを持つ米ツアーNO・1の人気選手。左腕には祖父の名前である「田中豊」という漢字のタトゥーがのぞく。この日は交際中のアリソン・ストックさんと手をつないでスコア提出所に向かい、プライベートの充実ぶりをうかがわせる一幕も。ちなみにストックさんはバークレー大で棒高跳びの選手として活躍し、五輪を目指したほどのアスリート。抜群のスタイルを生かしてモデルも務める美女だ。

 第1ラウンドの7アンダーは大会史上最多タイ。「記録に残るのはいつだってうれしい。でもまだ初日。しっかりと最終日の記録に残りたい」。メジャー初制覇へ最高のスタートにも、気持ちを引き締めていた。