今季限りでの現役引退を表明し、約2カ月ぶりに米ツアーへ復帰した宮里藍(サントリー)は3バーディー、4ボギーの72で回り、1オーバーの88位となった。

 久々の米ツアーは12年に直近の優勝を飾った大会。19日に32歳の誕生日を迎えてから初めてのラウンドでもあった。そして、リディア・コ(ニュージーランド)、朴仁妃(韓国)という元世界ランク1位3人がそろった豪華ペアリング。「すごい楽しかったです。2人ともたぶん、あまり思うようなゴルフができていない中で、なかなかスコアを落とさないのはさすがです。すごくいい雰囲気で回れたと思います」と振り返ったように、笑顔で18ホールを終えた。

 グリーンを外したのは4ホールだけだったが「しばらく日本でプレーしていた時間が長かったので、まだちょっとコースの感触がつかめていなかった。グリーンの読み、タッチが自分の思っているような感じが出ていない。調整が必要かなと思います」。課題として挙げたグリーン上で合計34パット。アジャストに時間を要し、決勝ラウンド進出には巻き返しが必要な位置となった。

 それでも、17番パー3はティーショットをピンに絡め、18番パー5も2オンから下りのイーグルトライをしっかりと寄せて連続バーディー締め。「なかなか苦しい展開ではあったんですけど、何とか明日につながったんじゃないかなと思います。最後の上がりでパッティングはだいぶいい感じになったと思うので、明日、また頑張ります」と力強く話した。