男子ゴルフのメジャー、全英オープン(20日開幕、ロイヤルバークデールGC)の練習ラウンドが19日に同コースで行われた。

 2年連続出場の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)は、松山英樹(25=LEXUS)、宮里優作(37=フリー)とともにアウト9ホールを回って本番に備えた。15日からコースに入っているが、練習時にほとんど雨が降らず「ホントは(雨の中でも)やりたかったんですけど…」と残念がった。情報量は減ってしまったものの、2週前のアイルランド・オープンでは雨の中のプレーも経験しており「何となくイメージはある」。欧州ツアー参戦で積み重ねた経験を生かすつもりだ。

 今季は世界選手権シリーズや欧州のビッグトーナメントで結果を残す一方、メジャーでは2試合とも予選落ちを喫している。「成績を残したいというのは、誰もが思うこと。調子的には、一番納得のいくスイングができているんじゃないかなというのはある。あとは、グリーン周りとかがうまくいけば」と手応えをにじませる。

 最大の武器であるグリーン上は“二刀流”で備えている。その日のグリーンのスピードに応じてベストな1本を選択。「グリーンが速くなればエース、重かったら、もう1個のマレットを使うと思う。天気次第ですね」。繊細な感覚を駆使して難コースに立ち向かう。