【サウスポート(英国)=亀山泰宏】松山英樹(25=LEXUS)が最初の1打に泣いた。1番のティーショットがOBとなるなど、3バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの72で回り、通算2アンダーの278で14位。日本男子初のメジャー制覇という夢は、8月10日開幕の全米プロ選手権(ノースカロライナ州クウェイルホローC)に持ち越された。通算12アンダーのジョーダン・スピース(23=米国)が第1日から首位を守る完全優勝でメジャー3勝目。6人目の生涯グランドスラムへ、全米プロを残すのみとなった。

 3番ウッドを振り抜いた松山のボールが、右へ右へと残酷な軌道を描いて柵外へ消えた。まさかのOB。打ち直した後の第4打もバンカーに入れ、5オン2パットで「7」をたたいた。

 この日、最も難度が高かった1番。7打差から首位を追う上では痛恨だった。「ボギーとかダブルボギーで収まっていたら、もう1回、気持ちを入れ直してという感じだったと思うんですけど…トリプルボギーにして、何て言うんですかね…うまく切り替えられなかったっていう感じはありますね」。言葉を選びながら、ダメージの大きさを認めた。