男子ゴルフの世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待(3日開幕、オハイオ州アクロン・ファイアストーンCC)の練習ラウンドが1日(日本時間2日)に同コースで行われた。

 世界ランク3位の松山英樹(25=LEXUS)は1番をプレーした後、隣接する9番をチェックしていた谷原秀人(38)と合流。そのままイン9ホールを一緒に回った。「10ホールで1回しかフェアウエーにいってない。アプローチが調子悪いんで、フェアウエーにいかないとグリーンに乗らない」と渋い表情。2週前の全英オープン後はわずかな時間をリフレッシュに充て、久々にクラブを握ったのが2日前だった。「(全英から)バッグもそのままにしてたから、クラブがさびてないか心配だった。自分の腕がさびてますね」と自虐ネタで笑わせた。

 世界3位の座にふさわしく、予選ラウンドは世界NO・1のダスティン・ジョンソン(33)、全米オープン覇者のケプカ(27=ともに米国)と同組。「鬱(うつ)ですよ。飛ばし屋2人に挟まれて…」と苦笑交じりの嘆き節は止まらないが、それも厳しい自己評価の裏返し。本来の力をもってすれば、気後れする相手ではない。

 予選カットのない4日間大会。過去4度の出場で14年の12位が最高と相性抜群というわけにはいかないものの「好きなコース」と公言する舞台だけに力は入る。次週には今季メジャー最終戦の全米プロ選手権(10日開幕、ノールカロライナ州クウェイルホローC)も待つ。「せめて30位以内」と今週の目標設定は控えめでも、ラウンド後の練習ではいつも通りたっぷりと打ち込んだ。徐々に戦闘モードへと仕上げていく。