男子ゴルフ今季最後のメジャー、全米プロ選手権(10日開幕、ノースカロライナ州クウェイルホローC)の練習ラウンドが9日、同コースで行われた。

 谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)は午後から練習を行い、アウト9ホールを回って最終調整した。

 前週は世界選手権シリーズのブリヂストン招待に出場。距離の長さで知られるファイアストーンCCを4日間戦ってきたばかりだが「やばい。長い。今までで一番長いかもしれない」。雨でウエットになったフェアウエーはボールが転がらず、飛距離で勝負するタイプではない谷原にとっては悩ましい。「(第2打で)3番、4番ばっかり持たされて…もう下のクラブはいらない。ウエッジとロングアイアンだけでいいんじゃないかな」と苦笑する。そして、ツアーで最も難しい上がり3ホールとして「グリーンマイル」の名で恐れられる16、17、18番。「オレにとっては全部『グリーンマイル』。そこだけじゃないです」と笑わせた。

 もちろん、冗談めかすのは言葉だけ。4人が出場する日本勢では最年長ながら、連日汗だくになって球を打つ。「こういう(難しい)コースでやることで、また自分にとってプラスになる。それはそれでうれしい」。この後にも海外参戦は続くだけに「(シーズンの)集大成」という表現は明確に否定する。「メジャーは今季最後だけど、これで終わりじゃない」。少しでもうまくなるために、毎日歯を食いしばって練習。いつも通りの谷原で、今季4試合目となるメジャーの開幕に備えた。