男子ゴルフ今季最後のメジャー、全米プロ選手権(10日開幕、ノースカロライナ州クウェイルホローC)の練習ラウンドが9日、同コースで行われた。

 池田勇太(31=フリー)はイン9ホールを回って開幕に備えた。6日の18ホールを手始めに、翌日も18ホール、そして連日の9ホールで合計3ラウンド。「ゴルフの調子も日に日に良くなっている。コースもしっかり覚えられましたし、内容としては悪くない」とうなずいた。

 今大会は開催コースのスペイン人ハウスキャディー、ルイス・ヘルナンデス氏にバッグを預ける。「コースのことを熟知しているので、グリーン上とかコースの攻め方ですごくいいアドバイスをくれる。彼のアドバイスとか意見を、自分のプレーにうまく生かしていけたらいい」。この4日間は、身ぶり手ぶりを交えた英語でのコミュニケーションでお互いの考えを擦り合わせる作業にも余念がなかった。

 積極的に海外へ出てきた今季はメジャー3試合、世界選手権シリーズ2試合、「第5のメジャー」プレーヤーズ選手権など数多くの大舞台に挑んできた。「自分の中で少しずつステップは上がっているんだけど、一番大事な結果が、1つも出てない。結局、最終的には結果を出してナンボですから。1つも満足いくトーナメントがなくて、気が付けば、たぶん今年最後のアメリカでの試合、今年最後のメジャー。ここで結果が出せなければ意味がない。そのくらい、しっかりと気持ちを持って戦いたい」。強い口調で覚悟を示した。