男子ゴルフ今季最後のメジャー、全米プロ選手権(10日開幕、ノースカロライナ州クウェイルホローC)の練習ラウンドが9日、同コースで行われた。

 初出場の小平智(27=Admiral)は午前7時前にコース入り。全体トップで9ホールをプレーして最後の調整を終えた。

 急きょ出場が決まったということもあり、キャディーを務めるのは自身のマネジャーである三上諒氏。「楽しみでもあり、心配でもあり…」と笑う小平に対し、三上氏は「なかなか経験できることじゃありませんから。死ぬ気で頑張ります」と決意をにじませる。

 長く、タフなコース。グリーン周りのアプローチも「深いし、粘っこいし…日本にはあまりない芝なので、難しいです」と懸念材料。前週のブリヂストン招待から自身初めて2週連続で海外の試合に出場し、調子も上がってきているというが「コースが難しくなっているので何か下手になった気分です」と苦笑する。

 かねて海外挑戦への思いを口にしてきた小平にとっては、気になるニュースも飛び込んできた。全米プロが19年から5月開催となることが決定。それまでに試合数が少ない日本ツアーでは、前年末までに世界ランクを上げたとしても維持するのが難しく、今後は必然的に日本ツアー発のメジャー切符が遠のいていくことにもなりかねない。

 欧州ツアーの予選会を受けることも検討しているが、まずは今大会。上位進出を目指し、難コースと対峙(たいじ)する。