3打差3位から出た松山英樹が7バーディー、ノーボギーの64で回り、通算8アンダーの134で暫定首位に浮上した。「64」は6月全米オープン第2ラウンドでマークした「65」を更新する自身メジャーベストスコアだった。

 5番で第2打を2メートル強につけ、最初のバーディーを奪取。7番パー5はグリーン左ラフからの難しいアプローチをしっかりと寄せて2つ目のバーディーを奪い、折り返しの9番では7メートル近いパットを流し込むナイスパーセーブも見せた。後半に入ると勢いが加速。不満を見せたショットがバーディーチャンスにつく松山ならではの一幕もある中、12番から3連続バーディー。15番のティーショットを左に曲げ、第2打地点に到着したところで中断を迎えた。

 1時間42分の中断を挟んで打った15番の第2打は大きく右へ出てラフへ。土手の上から絶妙なアプローチを見せてバーディーを奪った。ティーショットを右へ大きく曲げた16番は8番アイアンでグリーンサイドのバンカーまで運び、これを寄せてタップインパー。続く17番は8番アイアンの完璧なティーショットがピンそば1・8メートルにピタリ。これを沈め、すでにホールアウトしていたケビン・キズナー(米国)をとらえた。

 全選手は競技を終えられず、日没サスペンデッド。松山とキズナーに続く通算6アンダーの暫定3位にジェーソン・デー(オーストラリア)。さらに1打差でフランチェスコ・モリナリ(イタリア)とルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)、5ホールを残すクリス・ストラウド(米国)が並んだ。

 スコアを1つ伸ばしたリッキー・ファウラー(米国)は、ジャスティン・トーマス(米国)、ポール・ケーシー(英国)と並ぶ通算3アンダー。世界ランク1位ダスティン・ジョンソン(米国)、全米プロ2勝のロリー・マキロイ(英国)は通算2オーバーに後退。史上最年少での生涯グランドスラムがかかるジョーダン・スピース(米国)は通算3オーバーで終えた。

 通算4オーバーの谷原秀人、通算5オーバーの小平智は第2日終了時点で予選通過圏内。79と崩れた池田勇太は通算9オーバーで決勝ラウンド進出が厳しい状況となっている。